内容説明
自然の音や街の喧騒、それらを受け取る人々をも含む「耳でとらえた風景」。その歴史とこれからを「音の思想」として集大成した名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
abaoaquagga
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文学作品における音の表現に着目することで、録音技術の無い時代の音を疑似的に聴くという考え方は面白い。さておき、本書を貫いているのは、身の周りの音を無自覚に聞き流してしまう風潮への危機感だ。文明社会の発展に伴い失われゆく音に対する著者の視線は、絶滅動物へのそれとよく似ていて、だからこそ、本書は単なる研究成果の羅列にとどまらず、読者にも音に対する意識の成長を促すとともに、音の絶滅防止=記録のための具体的な手段を提示してくる。イヤホンを外した剥き出しの耳で、できれば開けた窓のそばで読むのがふさわしい一冊。2022/06/25
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