内容説明
ビートたけし絶賛「この人、すごいなあって思うわ」。書斎派ラーメンファン待望の、ありそうでなかったラーメン全体を俯瞰した〈完全基礎講座〉誕生! [他角度から綴る解説50本][日本ラーメン進化樹形図][日本ラーメン年表~533年の歴史][ラーメンの基本ジャンル20][全国ご当地ラーメン総まくり][系列店の基礎知識][ラーメン界隈人物辞典][マニアック・ラーメン用語集]などマニアも納得できる情報が満載の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
125
日常食すぎて深く考えてこなかったラーメンだが、その味や歴史、調理法や食べ方に至るまで実に様々なプロセスを抱えている。当たり前と思っていたやり方や一般常識のように覚えていた知識が、本書で全く違っていたと判明したことも数知れず。特に「いつも変わらない味」とは客に気付かれないようベースは変えずに味を進化させ続けることとする「春木屋理論」は、政治やビジネスにもあてはまる。客の好みや味覚の進歩に合わせて工夫を重ね、感動を薄れさせないとは頷ける話だ。成功体験にあぐらをかいた国や企業が崩壊した原因は、まさにそこだろう。2022/08/20
アキ
112
ちょうどこの本に載っていた札幌のラーメン屋「麺屋彩未」で味噌ラーメンを食べたので、じっくり観察して味わった。器は利休型牡丹、青緑色の陶器で手に馴染む。麺はしっかりとした太麺で、味噌スープとの絡みもよい。もやしと白ネギの食感とチャーシューのとろける食感に生姜がトッピングで味のアクセントとなる。そんな手間をかけた一杯が850円というのは有難い。美味しく頂きました。著者がラーメン店主に聞いた客側が変わったことは、カップルでセルフの水を汲んでくるのが、女性から男性に変わったと即座に答えた。これも時代なんでしょう。2022/08/28
R
48
日本のラーメンについて、文化や歴史といった切り口で紐解いた学術的なアプローチで語る本でした。そんなに好きでもないので、ここに書かれていることが、どれくらいの浅瀬なのかわからないが、ラーメン好きの間の一般教養といった感じで、系統や、独自の言葉などの解説が面白かった。ラーメンの系統が生まれた歴史と、それぞれの文化、もはや情報産業か広告業なのではという売り方の工夫が面白く読めた。日本におけるマーケティングの歴史でもあるように感じた。2022/05/09
いちろく
31
著者が分類する醤油、塩、味噌、豚骨、つけ麺、油そば、鶏白湯、背脂系、豚骨醤油、魚介豚骨、鶏青湯、煮干、激辛、無化調、手打ち麺、冷やし、鮮魚、担々麺、G系、創作の20種+αのラーメン。以前、関東在住の恩恵とラーメンも好きなので、掲載されている多くのジャンルを食べたことがあり、有名店にも行ったので懐かしかった。一方で、地方はご当地ラーメンがあり互いの店でしのぎを削り名物として昇華している。進化系や全国各地の多種のラーメンを食べられるのは都会の特権だが、地方には独自の文化もありそれぞれに良さがあるとも思えた。2022/11/17
yyrn
31
昔、トマトラーメンをメニューでみつけた時に強い違和感を感じたが、食べたら案外美味しくて新鮮な驚きを覚えた。その後もあちこちのラーメンを食べてきたが、私はこの本で書かれているほどのこだわりはなく、たまに変わったラーメンを食べたいなと思う程度で、基本は「町中華」。ラーメンを食べに入りながら同伴者につられてチャーハンを頼んでしまったりするw。ラーメン好きなら気になる情報てんこ盛りだろうし、そんなこだわりが次々と新しいラーメンを生み出し、その中から数少ない定番が生まれてくるのだろうな、ということがよくわかる本。2022/08/11
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