集英社文庫<br> われは歌えどもやぶれかぶれ

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集英社文庫
われは歌えどもやぶれかぶれ

  • 著者名:椎名誠【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 集英社(2022/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087443189

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内容説明

〈このタイトルは室生犀星が「純文学誌」に書いた小説をぼくが高校生のときに授業中に読んでいて──小便がでなくて苦悩するこの小説に首をかしげていたものだ。尿が出ない苦悩、なんて高校生には意味がわからなかった。今は前立腺肥大によるものと理解できる。そのときの犀星は七十二歳でいまのぼくがそれと同じだ〉。モノカキ人生も40年を過ぎると体のあちこちにガタがくる。長旅はおっくうになり草野球では長打が打てず、極悪ピロリ菌や不眠症のせいで若い頃は無縁だった通院が日課に……とこぼしつつも痛飲、シメキリ地獄に身を委ねて原稿を量産し、食が細くなったのについ大盛りを頼んでしまう、やぶれかぶれなシーナさんの日常と非日常。

目次

極悪ピロリ完全掃討戦記
標高二万七〇〇〇メートルの山
こんな話でいいのだろうか
サスペンストイレ
あとがき
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

53
タイトルがシーナさんらしいなぁ、と思ったら、何と室生犀星の作品名からの拝借。まぁ犀星の作品には、さすがに浮き玉野球や焚き火ビールは出てこないだろうが、執筆時のシーナさんは晩年の犀星と同年齢。しかも今や犀星の年齢も超えている。お元気ですねえ。文庫版あとがきにある、愛用のワープロが壊れたのはお気の毒だが、修理できるとのことで、読者としてはホッとさせられる。ピロリと痛風の話がよく出てくるが、あい変らず雑魚釣り隊の話題も楽しい。おなじみの沢野画伯の挿し絵が、定番の安心感。「味噌汁にタマゴをぽっとん」には笑った!2021/11/24

ツバメマン★こち亀読破中

17
著者はSFを書いてるけど、まだワープロを使ってるんだ!なんだか頑固でいいなぁ。各週刊誌に連載している(していた)エッセイの文庫本を通勤電車で何冊読んできたのだろう?椎名誠の影響で、週末に焚き火を囲み、飲んだり、食べたり、騒いだり、たまに人生について考えたり…そんなことの楽しさを知ることができたのだ!2023/03/31

サイマ

13
日常エッセイの「新宿赤マント」「ナマコ」シリーズが二つとも終了してしまい椎名誠の近況が掴みにくくなったところで書かれた日常エッセイ(2016~2017頃)72才、相変わらずの不眠症や鬱、ピロリ菌、そしてついに痛風発症?ある日起きたら熱中症?アニサキス?下痢?…シーナの戦い日々が描かれる2022/09/04

時代

12
ピロリ菌にも負けず、痛風にも負けず、シーナはまだまだ元気だ。沢野ひとしの挿絵もいい感じですよ。まぁいつものヤツですね〇2021/11/26

Eddie

10
シーナさんも年かなぁ....。 弾け具合やとんがった所が少なくなったというかマイルドになったというか、読後感はそんな感じばかりが残りました。 来年で80歳ですか。これからも元気でいてほしいものです。2023/11/16

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