集英社文庫<br> にじいろガーデン

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集英社文庫
にじいろガーデン

  • 著者名:小川糸【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 集英社(2022/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087455823

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内容説明

三十代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる。お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、泉の一人息子を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性との間の子どもを出産。長女が加わり一家は四人に。ゲストハウス開業、念願の結婚式とハネムーンツアー、千代子の闘病、そして……。喜びと悲しみに彩られた十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生。

目次

プロローグ
第一章 駆け落ち
第二章 ゲストハウス虹、誕生
第三章 ハネムーンと夜の虹
第四章 エピローグ、じゃなくて、これから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

237
【ナツイチ2018】我ながら意外にも小川さん作品は『ツバキ文具店』シリーズの2作品しか読んでませんでした。本作を読了し、改めてもっと他の作品を読んでみたいと思わせてくれる本当にステキな作風の作家さんです。ちょっとワケありの母二人、子二人の四人家族の心温まるクロニクルが家族それぞれの目線で描かれています。最初はほっこり&おっとりモノかなぁと思いましたが、実はそれだけではなく、むしろ社会的なあるテーマも扱われており、その軸がしっかりしているからこそ、読む側に涙が止まらなく、素晴らしい感動を与えてくれました。2018/07/22

SJW

220
夫と破綻しつつある泉は飛び込み自殺を図る女子高生を止める。徐々に二人はひかれあいパートナーとなり、母二人、子供二人で自然がいっぱいの山間の土地に移り住むが、同性カップルゆえに地域住民から受け入れられずに苦労する。しかし4人で幸せな家庭を築き上げていきながら、結婚とは?幸せとは?を読者に問いかけという、とても考えさせる小説。LGBTの話と気付いたとき、頭では応援する気持ちであることを自分で確認しながら、自分の子供がそうなると許せるかと考えると自信がないことに気が付いた。この小説を読んで、(続く)2019/03/12

ゲンキ

163
小川糸さん、恥ずかしながら、初読みです。家族愛の話でした。女同士が愛し合い、それぞれの子どもたちもひとつの家族として一緒に暮らしていく。最後の方で、悲しいことが立て続けにあり泣けましたが、本書のキーワードは虹🌈で、読後感は温かい話で凄く良かったです😂。2020/04/18

さてさて

160
時代の変遷によって、かつて当たり前だった『家族』の形もどんどん変わって行くこと。そして、大切なのは、その形は極めて多様であり、自分の『家族』を基準にその形を判断してはいけないということ。『家族』のあり方の多様性を理解し、そのそれぞれの形を尊重すること。身近な問題でありながら、簡単なようで難しい、そんな『家族』というものについて、ふと立ち止まって考える機会をいただいた、そんな作品でした。2020/09/25

けいご

152
男性や女性、ゲイやレズビアン、大人や子供である前に「人」である事を忘れがちな僕達へ「人を愛する事」を教えてくれる大切な一冊でした★愛すると言うのは誰かの用意した線路の上を歩いていても見えてこないし、幸せになる為の説明書なんてこの世界には用意されていない事に気づいた時点からスタートするのかもしれないね?そして、道なき道を一緒に笑って泣いて怒りながら歩ける人が側にいたら、多分それが家族なんじゃないかな?「人として大切な心のカケラ」を御裾分けしてもらった気がした一冊でもありました★2021/04/27

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