ジンリキシャングリラ

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ジンリキシャングリラ

  • 著者名:山本幸久
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2021/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569766836

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内容説明

“北陸の小江戸”と呼ばれる町で、父と二人暮らしの高校一年の雄大は、イケメンなのに女子が苦手でちょっぴり喧嘩っ早い。入学早々、先輩と衝突して野球部を追われるが、可愛い先輩に誘われるまま人力車部へ入ることに。そこには、人気者だがモテない部長、男前すぎる女性車夫、サボりの天才など、個性溢れる仲間がいて……。青春のきらめきと甘ずっぱさを描いた感動の物語。書き下ろし短篇「浅間くんのお父さん」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユメ

41
先日読んだ『ウチのセンセーは、今日も失踪中』とのリンクが多くて楽しめた。ひょんなことからいささか珍しい「人力車部」に入部することになった雄大が主人公の本作は、恋もあり友情もありの王道青春小説だ。物語の密かな鍵となるキャラクター・ブースカの活かし方が魅力的である。ブースカの目覚まし時計は、雄大にとって亡き母親の形見。「ラァアアメン食べさせてよぉお、サンジュッパイでいいからぁさあぁ」と叫ぶ目覚ましが、母親が見守っているかのごとく、家族関係や恋や友情の進展にあちこちでひと役買うのが微笑ましい。2018/09/01

タルシル📖ヨムノスキー

28
まずはタイトルの響きが好き!山本幸久さんの青春モノ、今度はなんと人力車部。但し部活動の部分は比較的あっさり書かれている印象。主人公は先輩を殴ったために野球部を退部し人力車部に入部するが、気がつけばあっという間に人力車を引けるようになっている。実際に人を乗せて車を引くのはかなり大変なはずなので、その辺りの悪戦苦闘っぷりを詳しく描いてほしかった。だからなのかメインが部活仲間4人での東京0泊3日旅行の話になっている。それはそれでいい話なのだが。何はともあれ多感な時期に仲間と何かに打ち込むことってとても大切。2020/06/01

kotetsupatapata

15
星★★★★☆ フツーの市井の人が、フツーに頑張る話を書かせたら、この方の右に出る作家はいないと個人的には思ってます。 肩肘張らずに時折くすりと笑え、 最後も主人公をそっと背中を押してあげたくなる爽快なストーリーです。 3年後が描かれている書き下ろしの短編では、その後どうやら二人は付き合っていて、人力車の会社を作る目標に向かって頑張っているみたい 良かったね😘 それにしても"猫跨市"に"鰈腹公園""泥葱街道"、あげくに"県立鷭高校"ってどういうネーミング?2019/01/20

やすべえ

11
既読の他作へと繋がる作品です。高校生の部活動を通しての青春モノではあるんですがそこは山本さん。いつもの響く言葉と、書き下ろしの短編に込められた壮大なスケール(笑) しかしこの様な手法は僕は初めて読みました。言葉もリンク? 楽しかったです!2018/08/24

蕭白

7
素敵な青春小説でした。おまけのお話も良かったです。2024/04/04

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