内容説明
伝説的女武将・鶴姫は、巫女であり総司令官であった。村上水軍を率いて西国最強の水軍を迎え撃つ──数奇な運命を描く長編歴史小説!
1541年6月、西の大国・大内氏の水軍が大三島(おおみしま)に大挙襲来する。迎え撃つ三島(さんとう)村上水軍の奇襲作戦は失敗し、総司令官である陣代の大祝(おおほうり)安房が戦死。実はそれは、安房の若き軍師・越智(おち)安成による大祝家への復讐の始まりだった。大祝鶴姫は平和な今治で巫女として神事に専念していたが、最愛の兄・安房戦死の報に接し、「大内を打倒し仇を討つまでは女を捨て、男として生きる」と宣言する。陣代となった鶴姫は安成と激しく衝突しながらもその献策を採用。鶴姫の天賦の軍才と安成の奇策によって勝利を収める。安成はなおも鶴姫謀殺と三島水軍の壊滅を企むが、鶴姫から危地に陥った己の命を逆に救われるのだった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
14
【速読】小林書店で購読:こちらも、中々にと言うか、実に面白かった。日本戦国時代中国は瀬戸内海で活躍する村上水軍の女武者の話でした。2022/01/23
ロヒキア
5
大スペクタル。大河や映画になってほしいな。村上海賊の娘と同じくもっと売れてもいいのでは??村上海賊の娘など村上海賊関連本を数冊読んだが、それにつながる起源のお話としてもとても面白かった。島に行き海流を見てきた後に読んだので情景も浮かんだ。2023/07/04
今日は決算前
2
◯ 愛媛は瀬戸内海の大三島に伝わる「鶴姫物語」を描いたこの物語、戦国時代に大三島を本拠とした海賊でもあり、半明神でもある大祝鶴の戦国を生きる淡い恋物語を描いている。物語としては、当時の瀬戸内海、特に大内氏や尼子氏、河野氏に挟まれた海を生業にした者たちが描かれていて、興味深い。物語は史実かは疑わしいようだが、伝承により伝わるストーリーに近い。これはこれで戦国の一つの物語としてロマンがある。読めるストーリーとして描ける著者の構想力に脱帽。【図書館本】2025/01/16
チャーリー
1
村上海賊の娘に似ている所があるかな。激しい恋愛小説でもある。2022/06/16
グランくん
0
戦国中期、瀬戸内の大三島の大祝鶴姫の戦いと恋を描いた物。 中国六カ国の太守大内氏に攻められ、陣代の兄安房が戦死。女ながら陣代となっら鶴姫、兄安房が使っていた軍師越智安成の知略に助けられ、大内を撃退する。安成がこれだけの知略を有しているのに、何故兄安房が戦死したのかと疑問を抱きながらも惹かれて行く。さて、越智安成は何者か。そして、この恋の行方は。2024/09/09
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