内容説明
国際社会を動かす
宗教の「根本原理」を解き明かす!
〝現代人必須の第一級の解説書″
アメリカのアフガニスタン撤退、中国のウイグル弾圧などから、再び宗教戦争に突入する世界。
しかし、日本人は他国の宗教に疎く、その原理や教義の本当の意味を知らない。だから世界情勢を読みきれないのである。
稀代の碩学がキリスト教、イスラム教、仏教の真理を読み解いた名著が、いま装いも新たに蘇る。
宗教を知ると、世界のしくみが見えてくる!
【目次】
第1章 宗教は恐ろしいものと知れ
第2章 宗教のアウトラインを知る
第3章 神の命令のみに生きる【キリスト教】
第4章 【仏教】は近代科学の先駆けだった
第5章 【イスラム教】は絶好の宗教の手本
第6章 日本に遺された【儒教】の負の遺産
第7章 日本人と宗教
「教科書」では語られない
知の巨人・小室直樹だから書けた
驚きの宗教の世界!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
45
漢字にフリガナが振ってあり、ライト層に届くように再構成されている。キリスト教、イスラム教、仏教を論じ、日本人を宗教面から論じている。日本教に及ぶのは、対談本もある山本七平に通じる。本書の特徴は世界宗教を全体としてとらえているところだ。著者の射程はとりあえず宗教と呼ばれるものだが、ウェーバーに度々言及しているように、資本主義やマルクス主義など、ひとが信じるものならばそれが何と呼ばれようが宗教的な考察対象となる。これは弟子筋の橋爪大三郎、宮台真司、大澤真幸に引き継がれている考え方だ。橋爪と大澤の共著『ふしぎな2023/11/10
こも 旧柏バカ一代
24
宗教観のお話。日本の宗教観の根幹が明治時代に完膚なきまで壊されたんだなと思ってしまう。その前から大陸よりグダグダだったようだけど、極東なんだしその辺りは仕方ないとも思っている。でも、わからないと他の国の人たちとのコミュニケートには必要なので、キリスト教、イスラム教、道教、儒教について、、一回読んだ程度では理解できないな。2024/03/26
袖崎いたる
6
めちゃ面白かった。書かれた時期がオウム真理教やらカルト宗教やら学級崩壊やらといった状況にあったのか、そのことへの処方箋じみた造りをした本ではあれど、内容は時代を超えて強かである。キリスト教、仏教、イスラム、儒教と押さえていくなかで、そも宗教とはなんぞやの問いをヴェーバーの唱えるエトス、すなわち行動様式の観点から捉えてゆく。著者曰く原論としては宗教はイスラムから理解を始めるとよいとのことで、その心はイスラムは個人的内面も社会的外面も啓典の通り規定しているためで、エトスとしての宗教の本懐を示してるのだとか。2025/08/16
msts
4
基礎的な理解として、よくまとまっていて面白い。2025/03/15
zoros
4
★52023/10/08
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