竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 厭福

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 厭福

  • 著者名:つくね乱蔵【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2021/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801929388

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内容説明

「なぁあんた、顔見せてくれよ」
空き家に出る俯いた女の霊。
どうしても顔を見たくなった男は家を借りて…
「顔を上げて」より


闇に捧げた代償。
怪が齎す黒い福。
思わず呻きたくなる実話怪談35話!

祖父の家の三番蔵。けして入ってはならぬ理由とは…「ゆらゆらと」
供えて欲しいものの匂いを醸す仏壇。ある日出てきた禍々しい匂いの正体は…「リクエスト」
コックリさんを手元で祀ることを考えた少女、果たしてその御加護は…「パワースポット」
呪われた家の解体作業で死んだ父。父の写真が一枚も残っていない理由とは…「家」
どんな店も半年もたない曰くつきの物件。関係者が皮膚病になるのだが、壁を剥がしてみると…「肌ざわりの良い壁」
木から落ちたのをきっかけに予言を口にするようになった娘。ある日改まって告げたのは…「予言、すべて的中」
他、内臓がねじ切られるような35話!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

67
実話怪談集。「厭」系怪談第一人者の著者が書いた作品らしく、どれも救いのない作品ばかり。冒頭の「痛い絵」から読者を落とし込む気満載で、こちらの気分も重くなる。その後は「パワースポット」「寝る風呂」など普通の話が続き気を緩めたのだが、最後に一気に来たなあ。ラスト一行がとても嫌な「野口さんの戦い」とか題名通りな「粉骨砕身」とか。読みながら思うに「厭」系怪談の特徴は理不尽という事にあるのではないかと。本書も結婚や引っ越し等何気ない出来事をきっかけに、人生の穴に引き込まれる事に。理不尽は誰にでもあるし…ああ、嫌だ。2022/01/12

いぼいのしし

35
救われない話が多かった。親切な行いをして嫌な目にあうなんて最悪だ。憑いてる人が見えるのも嫌だなぁ。2022/04/09

33
厭な話と言うか怪談ばかり。最初はそこまでなかったけど後半に行くにつれ厭な話だらけ。 つくね乱蔵先生からの福袋しかと受け取りました😂2022/02/08

ロア

19
夜寝るとき怖いので、なるべく記憶に残らないように読みました(*´ω`*)2022/07/16

柊よつか

14
「厭系怪談」の呼び名が定着する前は「後味の悪い怪談」だったとある。そう、人に説明するなら「後味の悪い話」。でもそれだけじゃなくて、もっとこう···と言い添えたくなるような。同じ黒でも墨汁ではなくコールタールのような。そんな濃度や粘度を伴うのが厭怪談だと思う。どれも印象的だが特にという話を挙げると、元凶がわかっても逃げ出すしかない「痛い絵」、誰かが戦った痕跡たる「家」「野口さんの戦い」、知恵比べのようで面白い「寝る風呂」。一番は「粉骨砕身」。煮えたぎる憎悪を見送ること以外できない。厭怪談は、人間の色が濃い。2022/01/22

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