P+D BOOKS<br> P+D BOOKS 故旧忘れ得べき

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P+D BOOKS 故旧忘れ得べき

  • 著者名:高見順【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 特価 ¥500(本体¥455)
  • 小学館(2022/01発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093524322

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内容説明

左翼運動後の虚無感を描く転向文学の名作。

「僕なんぞ因循で自分ながら厭になる、英語の本屋に毎日勤めているんだけど、つまらない、つまらないと言いながらいつの間にか年とって死んでゆくのかと、時折考えて、くらーい気持になってしまうんですよ」
――小関の虚無的な気持、待てよ、それは俺のものでもある、同時に俺たちと同時代の青年の大半が現在陥っている暗さだ――
 旧制高校時代、マルキシズムに傾倒していた小関健児と篠原辰也。一方は現在、安月給の雑誌社勤め、もう一方は羽振りのいい金持ちの息子と境遇は大きく違うが、ともに“転向”による虚無感を抱えながら生きていた――。
 著者自身の体験に基づいた“転向文学”の傑作で、第1回芥川賞候補作。