昭和珍道具図鑑: 便利生活への欲望

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¥1,980
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昭和珍道具図鑑: 便利生活への欲望

  • 著者名:魚柄仁之助
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 青弓社(2018/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787220707

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内容説明

手でハンドルを回す洗濯機、電気も氷も使わない冷蔵庫、火を使わないコンロ、パワースーツ……非電化・非化石燃料を前提とした道具類。高度経済成長の波に押し流されて姿を消していった珍道具の数々をよみがえらせ、手仕事が生活を作っていた時代を振り返る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

35
図書館本。現在の便利道具の黎明期や、廃れてしまった道具を紹介する本。 1、2章にあたる 洗濯機と冷蔵庫で、本書の半分を割いています。私としては 4章のようなおもしろ道具を期待していたので、ちょっと肩すかし。そして、著者の文章は、基本的に「ですます」調なのですが、変わった表現が唐突にでて来たり…それが本当に唐突で、ユーモアなのかと悩んだり(^◇^;) 面白い切り口の本なのですけれど。2017/09/06

17
地面を数メートルも掘ると、年間を通じて15度で一定することを利用した冷蔵庫。二段ギアつきの手回しミキサー。時速32kmまで出るエンジンつきローラースケート。昭和は無茶しやがるぜ。 2017/10/15

なる

16
戦時中から戦後まもない頃までの、高度経済成長になる前の昭和時代の生活をより便利に、豊かにする目的で作られた生活家電の、今になって見れば珍妙ともいえるその道具と広告を掲載している。主に洗濯・食品保存に比重が高いのはいつの時代もそういった苦労が多かったことの証左だし、「専業主婦」に向けた製品の多いこと。加熱した電熱線をタライに突っ込む形状の「投げ込み型湯沸かし器」、気温が安定するといわれる地下に穴を掘って天然冷蔵庫にする「井戸型冷蔵庫」、そもそも道具ですらない「巡回洗濯女」など、読み物として面白い。2020/07/29

チョビ

10
人間とはたとえ戦争時だろうと「ズボラでありたい」「ラクをしていたい」。しかし肝心なブツと知識がないため、明後日方向に向かったその家事道具に失笑。今の湯沸かしも洗濯機も、掃除機も「うわレトロ」と未来人にバカにされる日も近しwww。2017/08/04

猪子

6
先日、台風で電気が止まってしまったお家の方がニュースのインタビューで「便利が悪い」と言っていたのがとても印象的でした。本当に今の時代、電気が止まると、どうにもならなくなっちゃうんですよね。この本に載っているのは確かに珍道具だけど、でも電力や便利に頼らない暮らしも大事なのかもしれない。2022/09/26

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