内容説明
「強い男は、弱い女がいることによって強い男になれたのである。
女が強くなった今、かつての『強い男』は寂しくも弱々しい男になって行くであろう。そうして弱い男は女の庇護を得て心強く生きられるようになるだろう。しかし強くなった女が、この後どうなって行くか、今のところはよくわからない」。男と女、嫁と姑、親と子……。さらに旅先で出没した霊魂、怪現象まで。世の常識、風潮に斜め後ろから物申す。愛子節炸裂のユーモアエッセイ集。文字が大きく読みやすい新装版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
22
書名のとおり、佐藤愛子さんの格言を集めた本。「強い男は、弱い女がいることによって強い男になれたのである」という言葉のエピソードとして、妻に逃げられた後の夫が初めて弱々しく泣く様子が紹介されていて、なんだか切なくなる。「虎の威を借る狐」として、昔は女性が狐だったのに最近は虎になっていると書かれていて、納得。女性観、男性観に関する言葉が多かった。2024/04/18
ただぞぅ
9
「美醜は糾える縄のごとし」が特に面白かった。ブラジャーのことをかつてはチチバンド、チチ当てといい、昔は使用していることは恥ずべきものとされていた時代があったことに驚愕。胸が大きいほうがいい、小さいほうがいいといった時代によって変わる価値観、禍福は糾える縄のごときものであるように昨日のブスは今日まで美人になり、今日の美人は明日にはブスに転じるかもしれない。今小顔ブームでちょっと時代に乗っている私だがいつまで続くのかと考えてしまった。そう思うとありのままの自分を受け入れ、自然に委ねることが大切だと感じた。2022/07/29
かおる
8
⭐︎22022/04/02
Yumi Ozaki
2
赤城の思い出、ずっと前に読んでとても印象に残っています。本当にあの時の少年はどうしているでしょうね。2023/10/07
せいこ
2
★★★★2022/08/07