内容説明
福原俊一先生(京都大学 教授/福島県立医科大学 副学長)のベストセラー「臨床研究の道標」の副読本シリーズ第1作。
※監修者である福原俊一先生の序文は、電子版のみでお読みいただけます。
査読について学べるコンテンツをワークショップ形式で提供する活動を行ってきた大前憲史先生(福島県立医科大学附属病院 臨床研究教育推進部 副部長・特任准教授)が、査読作業を「六つのステップ」に分解して分かりやすく解説します。
突然訪れる「査読」の依頼。制限時間のある中で、守秘義務によりむやみには上司や先輩にも相談できず、他の方の論文を自分一人で評価しなければならない。何とか頑張ってコメントを返しても、本当にあれで良かったのだろうかと迷うことも……。皆さんの「査読」に対するネガティブな思いは、「査読」をもっと体系的に整理し理解することで克服できます。
「ハードルが高い」と敬遠していては勿体ない。査読ってもっと面白いものなんだ。そんな「伝えたい」という筆者の強い思いをモチベーションに本書は執筆されました。
「査読を制する者は論文を制する」。「査読」について体系的に学ぶことで、今度は皆さんが著者として論文に関わる際にも、これまでよりもはるかに広く深い視点で執筆に臨めることを実感していただけるでしょう。
さあ、あなたも「査読」を通して医学の発展を支える世界の研究者の一員に!
〈本書の効用〉
◆査読時には →効率的で系統的、網羅的な査読ができる
◆論文執筆時は →より広く深い視点から論文の質を向上
◆査読者への対応時には →困難な要求にも的確な返答が可能に