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内容説明
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大母性を秘めつつ、無垢の童女のように天衣無縫の愛を溢れさせたかの子。無二の理解者でプロデューサーだった一平の筆が切々と追慕する。
内容(「MARC」データベースより)
大母性を秘めつつ、無垢の童女のように天衣無縫の愛を溢れさせたかの子。無二の理解者でプロデューサーだった夫、一平の筆が切々と追慕する。1942年刊を現代かなづかい・常用漢字に改めた新装版。(「BOOK」データベースより)
目次
序
生命の娘かの子
妻を懐う
エゲリアとしてのかの子
花嫁かの子
かの子と観世音
きれいな人間
在りし日の妻かの子
執着
鰥の書
解脱
禁酒曖昧
息子の手紙
かの子の歌の想い出
かの子と和歌
律儀
妻かの子を憶う
誕生
さの字
あの頃の美校
亡き妻と共に生きつつ
浅草見物
お総菜
かの子の思い出帖
雑草
かの子の二度目のお盆
重荷とかの女
わが家の子供の育て方
市場通い
花鳥
父
(※本書は1983/4/1に発売し、2021/12/30に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
18
泣かされた。数ページを捲るごとに、涙が零れるのを憶えた。かの子の伝説とは、あまりも異なる物語がここにあった。 読み進むほど妻に先立たれた一平の気持が痛いほどわかる。生きているとき、いつも仲が良かったとは言えなくとも、先立たれた者には愛しさしか残らない。 その愛しさが、涙に変化するのに違いない。 新婚当初は遊び人だった一平が、やがてかの子一筋に生きるようになったのは、かの子の優しさに負けたのだろう。遊ぶ一平に、かの子は愚痴も言わず泣いていたという。 「かの女と永遠に一緒でありたく思います」と、一平は記す。2022/09/26
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