亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか 国防秘策としてのプロスペクト理論

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亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか 国防秘策としてのプロスペクト理論

  • 著者名:兵頭二十八【著】
  • 価格 ¥2,178(本体¥1,980)
  • 徳間書店(2021/12発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198653996

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内容説明

2030年までに必ず暴発する中国からの被害をいかに最小限にとどめるか?
ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学の「人はガッカリしたくない」という意思決定モデルから中国弱体化の秘策を構想する


国際法を平気で無視して自己の利益をあつかましく要求する中国。
しかし彼らの傍若無人な政治体制がそれほど長くは続かないことは、すでに明らかだ。
なぜなら「社会の急激な少子高齢化」と「労働力不足」が解除不可能な時限爆弾として必ず中国経済を空洞化させていくからだ。
ただし、彼らが限界点に達する2030年までに、習近平による最後の悪あがきが顕在化してくる可能性は高いと見なければならない。
すでに東風41大陸間弾道核ミサイルの配備拡大としてその危機は始まっている。
この中国の脅威に世界と日本はどう対応すべきか。
対中戦略の構築には、ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学のプロスペクト理論がきわめて有効であることを著者は強調する。
簡単に言えば、人は期待ではなく、「ガッカリしたくない」という基準によって意思決定するという理論だ。
まさに中国人民をガッカリさせつつある習近平の独裁こそが中国の弱点であることを論証し、
日本を含む西側世界がとるべき中国弱体化のための軍事・経済戦略を提案する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

61
経済学に於ける意思決定モデルであるプロスペクト理論を、もっと簡略にし「(人は将来的に)がっかりしたくない」と言う事で、昨今話題のウクライナ危機、中国の動きなどに始まり、中韓の少子高齢化と、日本人が日本国内のそれを解決するには?と、読者を引きずり回し気味な一書である。3冊ぐらいに分けて出しても良いような気がしないでもないが、子育ての資金に困ってらっしゃるのだろうな、と、兵頭先生の『読書余論』を全て購入した六点はそう、思った。なお、著者の半公式サイトも読み甲斐があるのでおすすめだ。2022/02/12

パット長月

11
図書館本。読めども読めどもタイトルの内容が出てこない。終盤にようやくでたのが秘策ガッカリ感。タイトルに惹かれて書店で本書を購入した人には、まさにガッカリ感の買い物であろう。が、本書のキモはタイトルにある内容ではさらさらなく、日本の少子化問題対策といった我が国の政策に関するする提言なのかも。それにしても、無論ロシアのウクライナ侵攻前の著作でありながら、今回の戦役の推移について、かなり正確な見通しを提示していたことは驚きである。許せる話ではないが、ウクライナの大統領と比べ、プーチンはずっと格上の役者かも。2022/04/17

ネオ

2
本書の白眉と感じる議論は、「子育て」と「個人の自由」は両立させ難いものであり、ある意味「自由」を犠牲にしてまで将来の社会の人口を支える「子育て」をしてくれている親、とりわけ子育てしながら平均以上の収入のある仕事に就くのが難しいひとり親に対して、子育ても立派な「勤労の一種」であると見なして手厚い支援により報いなければならないではないか、という箇所。「自由主義者」兵頭二十八の面目躍如というか、いわゆる保守とか右とかと呼ばれる論者でここまでのことを言う人は多くはないだろう。2022/03/24

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