文春文庫<br> 読書間奏文

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文春文庫
読書間奏文

  • 著者名:藤崎彩織【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 文藝春秋(2022/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167918163

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内容説明

直木賞候補作『ふたご』の著者が、大切な本を通して、自身の人生のターニングポイントとなる瞬間を切り取った、瑞々しい初エッセイ。

ただの壁だった本のページをぽつぽつとめくり始めたのは、自分を守るために演じていた文学少女に本当になれたら良いと思ったからだ。
いじめられたくないから愛想笑いをするなんて下らないよと言って、一人で本を読んで
いる女の子。誰かの意見に左右されず、自分の大切なものを大切に出来る強い女の子に。
演じていたはずのはりぼての文学少女が気付かせてくれたのだ。
「あなたにはこんなに素敵な本があるじゃない」と。
(本文より)

※この電子書籍は2018年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Good Tomorrow

9
本はいつもそばにいてくれた。人生を本が守ってくれたと語る。著者はSEKAI NO OWARIのsaoriさん。生活や仕事、出産の体験を交え、寄り添ってくれた本を紹介する。読書感想文風エッセイ。まっすぐで読みやすい、誠実で優しさを感じる文章。本を通して自分の気持ちや体験を整理して、自分と向き合う。読書時間が多くなると、内向きで内省的、自分の繊細さが嫌だなと思うことがあるけど、この本はそんな気持ちも素直にさせてくれる。本が好きでよかった。2022/03/16

Mark X Japan

9
邦楽は疎いので、著者が有名なグループのメンバーであることを知らずに購入しました。書店でタイトルに惹かれて手に取って、目次を見て強く惹かれました。本文をパラパラ見たら、引用が絶妙で、購入を決めました。目次は大切とよくいわれています。タイトルも同じ位大切だと実感した一冊です。このタイトルでなければ手に取ることもなかった一冊でした。内容や構成も、企画倒れではない立派なものでした。☆:4.02022/01/23

coldsurgeon

3
読書・本を通じて、著者の人生の軌跡を振り返るエッセイ。本とともに、生活の彩があることが分かる。読書することにより、人生が大きく変わるわけではないが、心が激しく動く時、凪の海のように静かな心に気づく時も、本は傍にあったおうだ。2022/03/07

メル

2
私には最高なエッセイ Saoriちゃんの子供の頃から母親になるまでの様々な苦しい感情が、自分と重なる部分が多くて自分の中にストンと入ってきた 色々な小説の一節と共にエピソードが綴られていてとても興味深くて、1話ずつ大切に読んでたけど一気読みしてしまった〜 執筆に5年かかったという小説『ふたご』、今更興味が湧いたので読んでみたい 2023/01/09

1
最近セカオワのLIVEに参戦したこともあり、読んでみました。Saoriさんの人生のターニングポイントで出会った本たちをまとめたエッセイ集。特に「コンビニ人間」「フェミニズム批評」の章が印象的でした。2022/10/26

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