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内容説明
歴史上、美貌や権力を駆使して悪逆非道の限りをつくしたり、愛欲と悪徳によって身を滅ぼした女性は「悪女」と呼ばれる。カトリーヌ・ド・メディチは、決して美貌の持ち主ではなかったが、魔術愛好家、毒薬の常習者であり「ルネッサンスの悪女」としてあだ名される。しかしそれは彼女の真の姿だろうか? 本書は、フィレンツェのメディチ家からフランス王家に嫁ぎ、激動のルネッサンス期に君臨した王妃の数奇な生涯を緻密な筆致で描いたノンフィクション。著者の女性ならではの視点で、稀代の悪女の知られざる素顔をあぶりだす。両親と死別し、修道院で幽閉生活を送った薄幸の少女時代。18歳も年上の愛人がいるアンリ2世とのうわべの結婚生活。血と陰謀にまみれた戦いの日々とサン・バルテルミー大虐殺、そして孤独な最期……権力の頂点を極めた王妃カトリーヌが、知略と欲望の果てに手にしたものとは? 愛に飢え、陰謀に満ちた波瀾の人生を解き明かす傑作評伝!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
33
桐生本にしては何となく薄めだと思って読んでいたら、なるほど処女作なのか。2013/08/15
viola
2
桐生操の処女作に「近い」作品だそうです。王妃マルゴの母親、カトリーヌ。 なぜにここまでの悪女になってしまったのか・・・・・。まだまだ、初期の作品なので初々しさがあるなぁと感じられました。過激な性描写とかもないし、読みやすい。 シェイクスピアと時代がかなり近いんですよね、勉強になります。2010/07/22
若黎
1
積読カオスから発掘。佐藤賢一さんの『黒王妃』のカトリーヌがなんとなく脳内登場。 こっちはイタリア時代から死ぬまでを扱うので、カトリーヌの人生を辿るなら、さらりと読めてよいかな。2020/11/07
ぺしみち
1
面白い2012/05/20