内容説明
チェス・ドミノ・トランプと並ぶ世界4大ゲームの一つであり、競技人口は約3億人といわれるバックギャモン。
そのバックギャモンの世界一に2度も輝いた日本人女性がいることをご存じでしょうか?
それが本書の著者である矢澤亜希子さんです。
矢澤さんは2012 年に「ステージIIIC」の子宮体がんが発覚。医師から「手術しなければ1年もたない」と宣告されました。
そこからの彼女の道のりはまさに人生を左右する選択の連続。手術を受けるか受けないか、バックギャモンの大会に出るか出ないか、戦うか諦めるか―。
矢澤さんは苦闘の末、なんとがん発覚から2年後の2014年に世界選手権を制し、2018年に再び勝利を収め、日本人初、女性としては世界初となる2度の世界チャンピオンに輝いたのでした。
本書は彼女の戦いの記録であり、命を賭けた選択の軌跡です。
これからの未来、どんな展開が待っているかは誰にも分かりません。けれど、何度「ふりだし」に戻されても、どんな「目」に遭っても、自分の選択で最善の道を探し続けるのが人生です。
あなたのゲーム(人生)はまだ途中です。簡単なゲームではないかもしれないけれど、あなたのゲームを勝利に導くのは――あなたなのです。
序 章 毎年10個、人生初のことにチャレンジする
第1章 がんとバックギャモン
第2章 バックギャモンとは?
第3章 プロになる道
第4章 人生という棋譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
33
バックギャモン…そのあまりの面白さに怖くなり、アプリをアンインストールしちゃったことがある私です。第一人者にこんな壮絶な体験があったとは。ボードゲームに人生かけるの?と傍目からは見えるかもしれないが、毎年10個新しいことにチャレンジした上で選んだ生き方にはすごく説得力があった。彼女が世界チャンピオンになったときの動画は胸を打つものがあるが、本書でバックグラウンドを知って改めて見るとまた良し。2024/03/02
Gamemaker_K
11
世界トップクラスのバックギャモンプレーヤーである著者が、どのような経緯でバックギャモンにハマり、そして(タイトルにもあるが大病を患いながらも)世界チャンピオンにまで上り詰めたのかが綴られている。バックギャモン事情も折に触れて書かれており、ボードゲーム好きならばぜひご一読いただきたい一冊である。・・・その昔少しだけバックギャモンの手ほどきを受けたことがあるのだがめちゃくちゃ面白かった。ただ素面でプレイした経験はゼロだったので、今一度嗜んでみようかなと思っているところではある(セットは持っているのよなぜか)。2023/06/06
かりんとー
7
(戸田書店)がんを患いながらバックギャモンの頂点に立った女性の自伝。かなり根性が据わってるのだろうなあ。この精神力がなければ病気にもバックギャモンにも勝てなかっただろう。「1年に10個新しいことをする」はいいな。私も実践してみようか。バックギャモンにも興味がわいてきた。2022/01/07
Hobigon
4
がん治療中の父が、趣味のバックギャモンを再開するらしい。私もルール覚えようかな、と実家からの帰り道に携帯であれこれ検索していたら、出たばかりのこの本を偶然発見。即購入、するすると読了。 世界選手権、普通に勝つだけでも本当に大変だろうに、抗がん剤治療中のコンディションで優勝したとは。こんな物凄い人がいるの知らなかった。しびれる。 著者は毎年10個、人生初のことに挑戦してきて、その流れでバックギャモンにも出会えたとのこと。今年はその習慣真似してみたいな、と思えて、新年に読むにもピッタリ。父にも読んでもらおう。2022/01/02
ミキ
3
2024-84:バックギャモンには詳しくないのですが、興味があり。また癌を患いながら世界チャンピョンになるなんてすごい精神力。闘病記はわりと淡々としている。2024/08/28