内容説明
アガンベンの著書を翻訳して広く紹介している第一人者の論文や訳書の解題、書評、発表、コメント、スピーチなどを集成した、アガンベンの思想の核を理解する入門書であり、同時に、その思考を借りて現代の文化や政治を考えるための最良の哲学レッスンの書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おっとー
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アガンベン訳者の作品集成。過去の著作の寄せ集めだが、個人的には『到来する共同体』でつまづいていたアガンベン理解の助けとなった。現代という収容所、例外状態、バートルビー…ある程度のエッセンスはこの本で抑えることができる。さらには『T・Pぼん』の考察やキング論など、著者独自のアガンベン解釈も興味深い。キング論とアガンベンは関係ないようにも思えるが、キングの獄中手紙の「いまでなければ」という訴えは、アガンベンの「いま」を重要視する感覚と通底している。到来する共同体は到来している(けれど表出していない)のだ。2016/06/16




