光文社文庫<br> 正体

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光文社文庫
正体

  • 著者名:染井為人
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2022/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334792947

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内容説明

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは? 映像化で話題沸騰の注目作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

583
この本のあまりの分厚さに、最初は読みきれる自信がなかった。しかし読み始めるとすぐに引き込まれた。ここ数日、自分は不慣れな日勤シフトが続いており大変しんどかったのだが、帰ってこの本の続きが読める事が楽しみで頑張った。まずとても読みやすい文章で、かつ表現も巧みであり、構成も優れている。登場人物も多く、枝葉のエピソードも多いがそれぞれに無駄なく計算され尽くした作りに唸らされる事しきりだった。これほど終わらないで欲しい、ずっと読んでいたいと思った本は他には無い。結末には心が震えて言葉もない。素晴らしかった。2023/10/09

ゆきこっち

396
2歳の男の子とその両親を惨殺して死刑判決を受けた「鏑木」が脱獄して逃亡する話。さあやさんとのハッピーエンドを願いながら読みました。悲しい…。でも鏑木のために冤罪を信じて動いてくれた人がいた事に少し救われた。2023/12/16

chinayo

391
面白いとは聞いていたが、週末に時間を忘れて一気読み。初作家さん。逃亡する死刑囚にこんなにも皆が惹かれていくという筋と、彼と出会う人々たちの環境や人間性の描き方が見事。結末もこれでいいと思う。2023/03/05

bunmei

372
11月末から映画上映も始まる、少年死刑囚となった脱獄犯の488日間に渡る逃走劇を描いた、600ページものサスペンス大作。脱獄犯が潜伏生活をした幾つかのシチュエ―ションを、時間を前後しながら物語は展開。そしてそれぞれの場所で、脱獄犯が新たな事件に巻き込まれては逃走を図るという展開を繰り返す。常に冷静な脱獄犯の態度やその場に溶け込む能力の巧みさで他者からの信頼を得る中、本当に殺人犯なのか?と言う疑問を投げかけ、一家惨殺事件の謎へと迫っていく。先日、無罪を勝ち取った袴田事件の冤罪を思い起こす展開に胸が痛くなる。2024/11/07

Kanonlicht

326
脱獄した少年死刑囚と、そうとは知らず彼と一時的に交流した人々の物語。読み始めて間もなく、犯人の生真面目で正直な性格が明らかになり、本当に罪を犯したのか、なぜ逃亡を図ったのかという謎が提示される。主役を脱獄犯ではなく、道々で知り合う第三者にしたのがいい。それぞれに悩みを抱えた彼、彼女たちの再生の物語に心が揺さぶられる。各章のラストシーンが次の章のオープニングに映像的にリンクするさまも素敵。個人的には警察側のストーリーも知りたかった。最後は号泣必至。2024/08/31

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