光文社文庫<br> 正体

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光文社文庫
正体

  • 著者名:染井為人
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2022/01発売)
  • 青い空!白い雲!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/15)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334792947

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内容説明

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは? 映像化で話題沸騰の注目作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

263
この本のあまりの分厚さに、最初は読みきれる自信がなかった。しかし読み始めるとすぐに引き込まれた。ここ数日、自分は不慣れな日勤シフトが続いており大変しんどかったのだが、帰ってこの本の続きが読める事が楽しみで頑張った。まずとても読みやすい文章で、かつ表現も巧みであり、構成も優れている。登場人物も多く、枝葉のエピソードも多いがそれぞれに無駄なく計算され尽くした作りに唸らされる事しきりだった。これほど終わらないで欲しい、ずっと読んでいたいと思った本は他には無い。結末には心が震えて言葉もない。素晴らしかった。2023/10/09

ナルピーチ

186
平成最後の少年死刑囚であり、脱獄犯となった男の“正体”。彼は一体、何者なのだろうか─。誰が彼の言葉を信じてくれる!?司法、警察、弁護士…。誰もその言葉に耳を傾けてくれない。無実の罪を背負い真実を求めて歩く先々で出会う人達との数奇な運命。いくつもの小さな縁が彼へと抱く印象を大きく変えていく。彼が発した言葉を、その行動のひとつひとつを信じてくれる仲間達によって白日の下になった時、彼の本当の“正体”が知れる事になる。決して良い読後感ではないのに没入感の凄まじさが計り知れない。染井先生、やっぱり凄い作家さんだ。2024/01/06

chiru

158
『正体』は、少年死刑囚、鏑木慶一の脱獄488日を追いかける物語。少年視点ではなく逃亡者であることを隠しながら関わった人たちの視点で描かれていく。読みすすめるうち『鏑木』という人間と『凶悪犯』という人物が重ならなくなっていく。困ってる人を放っておけない彼の優しさ、目を逸らさず弱い人に寄り添う強さ、それが様々な人々の思い込みによって元に戻せないほど捻じ曲げられてしまう。誰よりも勇敢で、正義に満ちた鏑木慶一、 “この声が、きみに届いているだろうか?” ★52022/07/09

みっちゃん

143
何人もの読友さんのオススメに心からの感謝を贈る。618頁の厚み、前のめりになって読んだよ。残忍に夫婦とその幼子を殺した犯人が死刑から逃れる為に脱走!名前を変え、印象を変えて様々な場所で働き、正体がばれそうになると姿を眩ます。が読み進めるうちに彼の骨身を惜しまず働き、人に誠実に接する姿に「何か理由があるのでは」そしていつしか「捕まらないで!」と応援する自分がいた。彼の脱走の本当の目的、結末には何ともやるせない気持ちになるが、あのラストに少しだけ救われた。作者の解説のラスト2行が心に残る。2024/07/11

ふじさん

125
鏑木慶一という人間の死を通して、冤罪がどれほど理不尽で、悲しく、虚しいかを描いた作品。死刑判決を受けた少年死刑囚・慶一は、脱獄し、工事現場、旅館の住み込みバイト、在宅フリーライター、グループホーム等での潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死の逃亡を続ける。逃亡先では、彼の優しく思いやりのある人間性に共感する人も多く、彼の冤罪を晴らす裁判に尽力することになる。彼の逃亡を続ける目的は何か?彼と関わった人々の人生と共に、彼の苦悩の日々が語られる。長編だが、最後まで心休まることなく読み終えた。読み応え十分。 2022/12/23

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