数学と物理の交差点 1<br> 解析力学と微分方程式

個数:1
紙書籍版価格
¥3,960
  • 電子書籍

数学と物理の交差点 1
解析力学と微分方程式

  • 著者名:磯崎洋
  • 価格 ¥3,960(本体¥3,600)
  • 共立出版(2021/12発売)
  • ポイント 36pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784320114012

ファイル: /

内容説明

解析力学は現在の数学・物理学の基礎となっている題材を豊富に持つ,広大で奥深い体系である。また,数理科学を培った母体ともいえ,その影響は量子力学,電磁気学,相対性理論,統計力学,場の量子論などの物理学の分野から,常微分方程式論,偏微分方程式論,多様体論,リー群論,力学系などの数学の分野にまで広く及んでいる。また,曲面や空間を扱うための記号や基本的考え方は,解析力学の中に自然に溶け込んでおり,数理物理学の基礎を身につけるための格好の題材と言える。
 本書では,微積分と線形代数を土台として,古典的な力学の問題から始め,解析力学を通じて古典物理学・近代物理学の入門部分を概観し,数理物理学の基礎的方法を解説する。運動方程式の変換の法則の中から,微分方程式,古典的な曲線論・曲面論での計算法を学び,基礎的な微分方程式の技巧を用いて電磁気学や量子力学,特殊相対性理論の入門部分の知識を身につけていく。初学者にも理解しやすいよう,解析力学独特の専門用語を使うことは最小限にとどめ,できるだけ微積分,線形代数の言葉で記述するよう配慮されている。

目次

第1章 微積分の基礎から
第2章 質点の運動
第3章 ラグランジュ形式とハミルトン形式
第4章 剛体の運動
第5章 1階偏微分方程式
第6章 ハミルトン力学
第7章 特殊相対性理論
第8章 量子力学における半古典近似
第9章 変数分離性―古典力学と量子力学