内容説明
痛ましい歌声が、俺の胸を血まみれにする。
戦争の昂揚と絶望、そして戦後の果てない堕落。兄の人生を見つめたその娘は、「謎の歌手」に生まれ変わった。
代表作『兄弟』の原型にして、いまに鮮烈な未発表作品、なかにし礼の死後1年目に衝撃の単行本化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
154
70数ページの薄い本に、装丁の赤よりうんと濃い色の生があった。ハッキリ言って知りたくなかった・・いま、『ぼくたちの失敗』を聴きながら、本作もまたなかにし礼の業を感じた。やっぱり黙して語らずでもよかったよね・・2022/03/04
スエ
120
え〜っ!!森田童子って、なかにし先生の〇〇だったのォ?!Σ(º ロ º๑) 『僕たちの失敗』昨日の事の様に思い出すのは『高校教師』ッ!!桜井幸子に持田真樹。白いセーラー服が可愛かった〜♡ハードな内容&衝撃ラスト❢これほどドラマとハマった主題歌を、スエは「渡る世間は鬼ばかり」以外知らない。は〜るのこもれ陽のなかで〜♪ なかにし先生。波瀾万丈な人生でした…。『赤い月』では満州からの引き揚げの苦汁『兄弟』では悪魔のような兄に人生を狂わされ『戦場のニーナ』では戦争の悲惨さを表現。歌も含め、素晴らしい作品に最敬礼。2022/06/08
kei302
58
血と歌。声のイメージが違いすぎて、しっくりこなかった。藤圭子のイメージ・あくまでも声のイメージ・になってしまった。森田童子さんの歌声は、ポップスではどうなのか分からないけど、芯のある裏声タイプで透明感と儚さがある。 父の正はどうしようもない人だけど、祭りの屋台で買ってあげたアイスキャンディの話は切なかった。血はそのときの血ではなくて、血縁のことかな。2022/03/31
kawa
34
売れっ子作詞家&小説家の著者。没後に発見された初期未発表短編の由。実兄のエピソードに材をとる一作なのだが、そちらより、森田童子と著者の関係の方にびっくり。あの世で「おじさん、ちょっとちがうんじゃないの」と、彼女がつぶやいているような気もするのだけれど…、全く根拠のない直感ですが。いずれ「兄弟」を読まねば。2022/05/10
ごへいもち
24
森田童子について知りたいというだけで読了。好きな歌…2022/02/18
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