内容説明
民法改正により二〇二二年度から成人年齢が一八歳となるのに伴い,各自治体主導で行われてきた二〇歳での成人式をどうするかが課題になっている.そもそも成人式は必要なのか.戦後七〇年続いた歴史を振り返るとともに,「成人とは何か」「大人とは何か」を含め多角的に検討,成人式に関わる多くの人々への手引きともなる一冊.
目次
はじめに┴第1章 「成人式」前史┴コラム1 若者組と青年団┴第2章 成人の日と成人式の始まり(一九四六‐五九)┴コラム2 戦後の青年団┴第3章 成人式の定着と多様化(一九六〇‐八九)┴コラム3 NHK青年の主張全国コンクール┴第4章 「荒れる」成人式(一九九〇‐二〇〇八)┴コラム4 二分の一成人式┴第5章 一八歳成人と成人式(二〇〇九‐二〇)┴コラム5 バンジージャンプ┴第6章 未来の成人式┴コラム6 SDGs(持続可能な開発目標)┴参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさちゃん
2
成人式が、コロナで延期とか中止になって、そもそも一体何のために始まったのか?を知りたくて読んだ。なるほど、主権者となったことをしかと意識してもらうという意義と伝統的な通過儀礼の意義があるとわかった。が、多くの自治体は18歳ではなく二十歳にやるところが多い。つまり、そのどちらの意義も果たせないわけで、これからの成人式(成人を祝う会?)の参加者って、さらに少なくなって消滅しちゃうかも…。高校全入時代のこれからは、筆者がいうようにその卒業式で意義を果たすことも必要だなあと思った。2021/05/03
むみ
0
授業で読んでたわ