内容説明
裏切り、怨念、なんのその! 「怪談牡丹灯籠」を生んだ近代落語の祖・三遊亭圓朝。精魂こめて仕込んだネタを師匠に奪われ、愛弟子に裏切られ、息子はスリで逮捕……壮絶な芸道を駆け抜け怪物となった圓朝は、「真景累ヶ淵」「死神」と数多の名作を生み出していく。不屈の魂に燃えた〈大圓朝〉の知られざる迫力の一代記。〈解説〉中江有里
感想・レビュー
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keisuke
3
多分はじめての作家。面白かった。2022/02/19
an
2
落語の始まりを読んだ気持ちになる。師匠に嫌がらせをされたら創作落語をし、鳴物をやってみたりと時代と共に変わっていった様子が興味深い。2023/02/21
まりこ
1
前半の方が面白かった。師匠からの嫌がらせ。何か理由があったのか。噺はどうも興味がなかった。2023/05/10
Hotshoes
1
彼は何を成し、何を成せなかったか。 芸に殉じるのは至高だが、その世界に殉じるのは不幸。 これは、どの世界にも言えることである。 彼の生んだ噺が評価され、後世に残ったこともまた皮肉。2022/08/14
みつひめ
0
このところ、明治の演芸絡みの本をあれこれ読んでいるので、その一環として。小説ではあるけれど、行き届いた調べに基づいた著者の優れた筆力のお陰で、複雑な人間関係もわかりやすい。圓朝は、幕末〜維新という激動の時代に翻弄され、悩みながらも自分の道を守ったのかな?と。圓朝全集に挑戦してみようか?という気にさせられた。2022/02/07