ミッション・エコノミー 国×企業で「新しい資本主義」をつくる時代がやってきた

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ミッション・エコノミー 国×企業で「新しい資本主義」をつくる時代がやってきた

  • ISBN:9784910063195

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内容説明

NHK「コロナ危機 未来の選択」出演で大反響!
「資本主義の未来を築くリーダー25人」(WIRED誌)選出
「ビジネス界の最もクリエイティブな50人」(Fast Company誌)選出
「英国で最も影響力のある50人」(GQ誌)選出

「世界でもっとも影響力のある経済学者の一人だ。マッツカートの資本主義修復計画に、私たちは耳を傾ける時期に来ている」
――WIRED誌


行き過ぎた新自由主義による「スタートアップ盲信」「民営化盲信」の時代は終わった。これからは国と企業が手を取り合い、万人のウェルビーイングからSDGsまで巨大なミッションを掲げ、経済を成長させながら「公共の目的(パーパス)」をかなえていく時代だ。それこそが「新しい資本主義」の姿である――。

スウェーデン、ノルウェー、イタリア、南アフリカ、アルゼンチンなど各国首脳の経済政策顧問を務め、ビル・ゲイツ、ローマ教皇、トップCEOらに立場の違いを超えて支持され、ウィズコロナ世界で急速に注目を集める経済学者、マリアナ・マッツカート。彼女が本書で提唱する「ミッション・エコノミー構想」は今、欧州委員会ホライズン・プロジェクトに採用され、世界各国の経済政策に実装されつつある。
『ファクトフルネス』訳者・関美和氏+気鋭のベンチャーキャピタリスト・鈴木絵里子氏の共訳で、最新作にして主著が早くも日本上陸!


「人間の公共心を信じることが『より良い資本主義』につながるというマッツカートの主張が今この時代に大きく注目されていることに、私は希望を感じている」
――関 美和(MPower Partners Fundゼネラル・パートナー。本書共訳者)

「いま求められているのは『富の分配』をめぐる議論ではない。『新たな富』を生み出す議論だ。そうマッツカートは言う。世界中の政治家が耳を傾けている」
――ニューヨーク・タイムズ紙

「マッツカートは火炎放射器のような経済学者だ。『価値』とは何か? 誰がその意味を決めるのか? 誰がそれを測るのか? 彼女は根本的な問いを突きつける」
――Forbes誌

「彼女のビジョンこそが未来を考える助けになる。私はそう信じています」
――ローマ教皇フランシス

「イノベーション創出における『市場』と『政府』の役割について、マッツカートは従来の経済学の見解をくつがえす」
――エコノミスト誌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

87
特にアポロ計画を取り上げて官製投資による経済の活性化について述べる。しかし計画経済の本ではない。absintheは盲目的な新自由主義経済派だったが考え直した。官主導でも民主導でも同じ形態の経済が続くと制度疲労を起こすのか。お金をたくさん刷って配ればよいというバラマキとは完全に異なる。的を絞って有効な投資を心がける必要があるという。投資後の評価の方法、市場のあり方、官のあり方、見直さなければならないところが多い。実現は簡単ではない。2024/09/06

おせきはん

31
米国のアポロ計画を例に、政府がイノベーションにおいて積極的な役割を果たす意義について論じています。ミッション志向は、政府に限らず、新しい事に挑戦する際に重要だと思いました。政府とは関係ありませんが、自分が担当するプロジェクトでもミッションから考えることを意識します。2022/07/19

小鳥遊 和

7
英米他の「外注国家」で危機管理能力は低下し、投資は金融・資産志向が過剰で社会の発展が阻害されているとの指摘は良い。ただ、第一世代のミッションは「大きな科学で大きな課題に対処して見事に成功」したが、現代のミッションは「格差や気候変動対策という選挙で負け易く市民を巻き込むのが困難なもの」で、しかも財源はMMTで得られると論じるに至って実現可能性は低いと感じた。とはいえ、欧州の小回りが利く国で成功すればサッチャリズムと同様世界に広まるのかもしれない。日本が真似する頃にはまた「周回遅れ」と言われたりするのだろう。2025/04/09

らる

7
資金を注入しても仕組みが弱いと効果が無い/国と企業がいかに協働するか/ミッション志向で挑む/一つのお手本はアポロ計画。月面着陸という夢を実現するためすべての人が力も心も注ぎ込み、投資とイノベーションを実行。結果としてソフトウェアや、ジャンボジェット機が生まれた/イノベーションによって解決したい課題に焦点を合わせれば、技術やスタートアップは後からついてくる/中世の建築家は今では負えないような大きなリスクを背負いながら大聖堂を建築した。それは「神の栄光を具現化する」というミッションがあったから2022/08/16

Rico

4
書評を読んでも出てくるが、これを読むとさらに今の日本の政治に期待できないと思ってしまう。。後書きにもあるが、基本著者の根本にあるのは性善説というか、楽観的心理哲学で、アポロの話も、あのような大きなミッションが国民(ポピゥラリズム)の同意を得られたのも冷戦の緊張背景でしょう、とどうしても思ってしまう。と同時に、コロナ禍の政治のコンサルや代理店への丸投げ報道を見るにつれ、自由経済の破綻が公共の福祉には役立たないことがわかっている今、政治にはなんとかもっと頑張ってほしいし、もちろんミッションベースでいてほしい。2022/08/29

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