河出新書<br> 検証 コロナと五輪 変われぬ日本の失敗連鎖

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河出新書
検証 コロナと五輪 変われぬ日本の失敗連鎖

  • 著者名:吉見俊哉【編著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 河出書房新社(2021/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309631431

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内容説明

1年延期の末に開催された東京五輪をめぐっていったい何が起こっていたのか。社会的・政治的動向と国内外のさまざまなメディア上の言説を分析・検証し、ポスト五輪の東京を展望する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

35
去年の東京五輪、終わってしまうと急速に忘れてってしまうけど、あれは64年の五輪の成功感と比べて明らかに大失敗だったよな、って事実をメディアとネットから徹底検証。そもそも湾岸部を開発したい東京都が誘致し始めて震災が起きたら復興五輪と言い出してコロナになったら打ち勝った証とかさ…。ザハとかエンブレムとか森発言とか数々のケチのつきまくりもまとめて読むと改めてひどいわ。第5章の「海外メディアはどう見たか」が面白い。韓国のシビアな視線に対して中国の意外な優しさ(北京五輪を控えてるから)。 2022/03/21

ぷくらむくら

3
こうして改めて経緯を眺めてみると多くの幻想と未来を見つめる眼の欠けている思惑が浮かび上がってくる。2023/08/06

タイガーとらじろう

1
副題にある「変われぬ日本の失敗連鎖」としての東京五輪の実相が描かれる。2年前から積読状態だったが、2年経ったから冷静に振り返ることができる。そして2年後に開催予定の大阪万博も同じ流れにあり、むしろ失敗の質が上がるのではないかと予見される。文中の「東京五輪」の文字を「大阪万博」と読み替えが可能な文章が多いことに暗澹となる。2023/11/01

鴨長石

1
東京2020がどう報道されたかという観点からみれば、検証として一定の評価はできる。しかし、おそらく著者がもともと五輪に興味がないか批判的な考えをもっているのが透けて見え、偏った考察になっているのは否めない。また、そもそも本書の趣旨を誤解していたところもあるのだが、学生の研究が併せて掲載されていることも含め、内容が浅くて総じてがっかりした。もっと文化人類学や歴史、経済等あらゆる面から「コロナと五輪」の複雑な作用について論じてほしかった。2022/04/27

t0t0165

1
東京2020大会を振り返る。国内外のメディアの報道や立場を主に検証。海外メディアの動向は国内にいてはなかなか追えない部分で大変参考になった。2022/03/02

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