内容説明
樹木は光合成によって有機物と酸素を生み出すことで、地球の全ての生命を支えている。同時に、我々動物と祖先を同じくする仲間でもある。化学物質を使って敵を「見たり聞いたりして」いるし、仲間に敵の襲来を知らせもする。重力を感じ、眠るし、痛みも感じる。彼らはどのように食べ、呼吸し、コミュニケーションをとっているのか。世界的なフィンランドの樹木の専門家が、貴重な古い版画や絵を使って樹木の秘密の生活を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
考えてみると、これまで樹木のことを学んだことが無いように思う。新鮮な気持ちで、この本を手に取ることができた。ここ1年蔵の間に、テレビ番組から得た知識も載っていて、そうそう・・と思い出す。いかに、人間が知っていることが少ないかということの証。自然というのは、奥深いものだ。内容とは違う意味で、この双書の佇まい(装丁や絵のタッチ)が、とても素晴らしい。それだけでも十分に、読む価値がある。2023/03/01
たまきら
46
森の本を様々な読み漁っている最中ですが。手の平におさまるようなサイズに広大な森の情報をぎゅっと詰め込んだ本を発見。科学的でありながらどこか甘くロマンティックで、なんだかドキドキしました。様々な内容でシリーズ化されているようなので、ちょっと他の本も探してみたいです。2024/12/22
Bartleby
16
アルケミスト双書。人間のDNAの約50%が樹木のそれと共通しているらしい。1つ思い込みが払拭されてよかった。根っこは下方に伸びていくと思っていたがむしろ水平方向に伸びていく。養分は地表ちかくにあるはずだから考えれば当たり前。なぜ気がつかなかったのか。こういう思い込みの更新が科学本を読む醍醐味。植物ホルモンのジャスモン酸が発するにおいによってウサギなどから身を守る、樹木間のセキュリティネットワークがあることに驚き。2023/08/04
Yumi
13
《図書館本》木に関する沢山の資料、勉強になりました😍💕 私たちのDNAの50%が木と同じ✨ なんて素晴らしいんだろう😍2023/01/06
momonori
5
著者のオラヴィ・フイカリ氏(一九二三~二〇一五)は、フィンランドのヘルシンキ大学森林学部の学部長を務めていた人物で、樹木と林業についての世界的権威とのことです。いままで植物についてほとんど関心を払っていなかったことを痛感しました。また、植物の世界とはなんと雄大で神秘的なものであったかということを、すこし大げさに言うのならば生まれてはじめて知ることができました。樹木のなかには樹皮にアスピリンを含むものもあるとのことであり、「樹木も痛みを抑えるときはアスピリンを使うのか」などと楽しく想像することができました。2024/10/16
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