内容説明
新型コロナウイルス感染症の流行によって、2020年は時代の分岐点となった。社会に潜んでいた様々な課題が露わになり、対立と分断が進んだ。しかし問題
の萌芽は、すでにコロナ前にあったのではないか……? 激動の現在を経て日本はどこへ向かうのか。震災被災地や沖縄、韓国など、国内外の話題の現場を
歩き、過去を巡って国の行く末を展望する――。数々の社会派小説を世に送り出してきた著者が刻む、未来への提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuyuki Tsuji
9
真山仁のノンフィクション。政治経済への問題意識の高い著者による18のエピソードは日本の将来を憂えるもの。悩みは深い。何とかせねば。2022/07/10
MioCastello
9
18のエピソードをまとめたコラム集。最終章「名門東芝は何を失ったのか」だけでも読む価値あり。株価を気にするあまり粉飾決算に手を染め遂には物言う株主に乗っ取られようとしている東芝。私にはかつての名門企業の断末魔の叫びがまるで日本人全体の叫びに重なって聞こえて仕方がない。新たな社外取締役を物いう株主から2人選任する予定の明後日28日の株主総会が大注目だが既に会社経営の主導権は株主側にあり経営陣や従業員にはない様に見える。これで非上場化でもしたらそれこそ彼らの好き放題に食い散らかされてしまうのではないだろうか。2022/06/26
あつし@
5
2016年から18年まで週刊エコノミストに連載された「あの(その)時」を刻印=「プレス」した18のエピソードをまとめた文庫本。副題の「素晴らしきニッポンの肖像」は内容からは皮肉としか思えないが…。エピソード1で、あの五・一五事件の日にチャップリンが来日中で事件ともその後の「独裁者」の制作にも関係があったことを知る。「自分の価値観以外を認めなくなった」不穏な時代の足音として刻まれたエピソードに希望はあるのだろうか?今を生きるひとに、乗り越える「勇気と誇りはあるのかい?」と問いかけてくる。2022/03/09
kaikoma
4
米国の今の第2次から考えると、第1次政権はまだしもマシでしたね。個人的には最初のトピックが面白かったです。他のものは作者独特のの見方に同意出来るものも有れど、取り上げられる頻度が高いテーマが多いので。平成同様令和も生きにくさが続きます。2025/04/15
ねぎまぐろ
2
★★★2023/03/13
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