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内容説明
ROICとは投下資本利益率のことで、「事業のために投じたお金(投下資本)が企業の儲け(利益)をどのくらい生み出したのか」を効率性の観点から見るための指標です。
ROIC(投下資本利益率) = 利益 ÷ 投下資本
似たような指標にROE(株主資本利益率)やROA(総資産利益率)があります。ROEはバランスシートの右側の株主から調達した資金によって、どのくらい効率的に利益が生み出されているかを測るものであり、株主目線の指標です。一方、ROAは全ての資産でどのくらい効率的に利益が生み出されているかを測る指標で、事業活動に直接関係しない資産も含まれます。ROICはROEやROAと比較すると、少し計算が複雑になりますが、「どのくらい効率的に本業で稼いでいるか」という稼ぐ力をより正確に表すことができます。そこで近年では、ROICを経営の最重要指標として掲げている企業が増えています。
本書は、会計・経理の専門家向けでなく、大手・中堅企業の社員全員(営業・製造・企画・管理・購買…)がROICを理解し、日頃の業務に活用できることを目的とした入門書です。
【目次】
第1章 まずはROICとは何かを理解しよう
第2章 なぜROICが必要なんですか?
第3章 ROICを計算してみよう
第4章 ROICで経営を管理する
第5章 ROIC経営を導入しよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
貧家ピー
5
投資家目線で投下資本の効率性を見る指標-ROIC(資本利益率) ROICツリーによって現場レベルの営業施策、人材育成にまで落とし込むことができる。ROIC経営導入には会計・財務・人事と業務担当を跨いだ知識が求められる。2022/07/22
たか
3
事業部門のBS軽視は実感としてあるので、ROICは事業別に資本効率性を見る手法として重要と思った。しかし特性上投資初期は数値が悪化し、闇雲に使うと過剰な投資抑制を招く恐れもあるので、KGI/KPIは組合せが大切。自社にあてはめて考えてみると、資産を事業別に完全に分けるのが難しすぎて適用のイメージがつかない。事業部門を分社化してHDを構成しているような大企業向きと思われる。2023/05/12
ui
2
ROIC経営の考え方を、P/L重視の経営やROA・ROEとの比較をもって説明する。特に高度成長、バブル以降など時代の変遷とともにステークホルダーが変化すことによって、導入すべき管理指標が変わっていく解説は分かりやすい。 概念はよく理解できるが、これを読んで導入できわけではなく、結局コンサル等を入れる必要はある。2024/06/11
コースケ
2
売上と利益重視から資本コスト重視へシフトする為にroicが注目されてる。めちゃ分かりやすくて良くまとまってた。ROE,ROA,ROICで目線と扱い易さの違いがある。また本社部門の役割5つや権限譲渡などはまさにうちに当てはまると思った。そして、roicが万能薬ではなく、用法用量を守らないと毒になり得るのも面白い。roic上げることに意地になり無理なコストカットや投資を怠るなどはありそうだなと思った。基本的なことだけど、配賦と直課の違いもちゃんと整理できていなかった。2023/12/15
Tanaka
1
わかりやすいね2025/08/11
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