日本の対中大戦略

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日本の対中大戦略

  • 著者名:兼原信克
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2021/12発売)
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  • ISBN:9784569850924

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内容説明

いまや世界の「鬼」となってしまった中国。日中両国の道はどこで分かれたのだろうか。中国共産党に煽られてきた愛国主義の炎は、逆に共産党を追い立てる熱風となった。格差と汚職と少数民族弾圧は止まるところを知らない。今の中国を西側との協調路線に戻すことは容易ではなく、日本外交の英知が問われている。今日、アジアで先進工業国家として自由主義的秩序の創生に向けたリーダーシップを発揮できるのは、日本だけである。北東アジアで、米国が頼りにできる出城も日本だけだ。韓国は腰が定まらず、南半球の豪州は遠い。将来の超大国インドはまだ小さい。台湾有事をどう抑止するのか。尖閣をどう守るのか。それらは皆、日本の主権と安全に直接影響する。一番切羽詰まっているのは日本であり、日本自身の現実主義に立った戦略が求められている。共産党と人民解放軍の支配する中国と向き合う戦略的思考、歴史観の両者に根差した外交戦略、軍事戦略を構築する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

横浜中華街2024

12
著者は外務省出身で、安倍内閣で内閣官房副長官補、内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長などを歴任して政権中枢にいた人物。この著書は中国を分析して日本はそれにどう対抗するべきかを主に述べており、日本の保守的な勢力(もしくは日本のネオコンのような)人たちの思考や理念を理解するのに役立つ感じ。内容は賛同できない箇所やツッコミどころが多いが、前作「安全保障戦略」同様、現在の中国が大日本帝国と同じ轍を踏みつつあるという考えには賛成。また有事の際のエネルギー安全保障に関わるシーレーン防護の提案は傾聴に値する。2023/02/18

Satoshi

6
◯あまり記憶に残っていないということはあまり参考になっていないのか。ウクライナで戦争が起こってから、真剣に考えるようになった。いざって時にアメリカは助けてくれないのではないか。事実、いじめっ子に注意はしても誰も止めに入らない。日本の軍事費は少なく、技術面でも民間や学者との連携は進んでないらしい。識者はみんな現状を知ることが大事という。でも、みんなが外務省や防衛省のような知識を得るのは不可能だし、政治家を選ぶのも論点が多岐に渡りすぎてわかんないし。中国は着々と準備をすすめているとのこと。2022/03/20

バルジ

4
元国家安全保障局次長である著者が歴史と著者の実体験を盛り込みつつ日本の対中戦略を論ずる。本書で特徴敵なのは元政府関係者であるも台湾有事を日本有事として捉え、法的・政策的な観点での提言を行っている点である。現役中にはおよそ考えられない大胆な提言を含み著者の危機意識の強さが窺える。また経済安全保障を論じた終章では日本学術会議への厳しい批判が展開されるとともに日本の経済安全保障政策の遅れが指摘される。日本はまず関係官庁が重要技術を洗い出しリスト化する所から始まったらしい。こうした政府内の小話も本書の面白さである2022/01/02

Lavi

0
2022/06/08

lupo

0
日本の大戦略という極めて大きなテーマを扱った故かは分からないが、内容以前に余計な修辞が多く大変読みにくいというのが第一の感想。読み切るのが苦痛ですらあった。 その上で内容について述べれば例えばFOIPといった既に広く触れられる戦略の総覧的なものであり新味に乏しい。 兼原補の独特な提案を期待していた私にとってさほど興味の惹かれるものではなかった。2022/01/26

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