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内容説明
いまや世界の「鬼」となってしまった中国。日中両国の道はどこで分かれたのだろうか。中国共産党に煽られてきた愛国主義の炎は、逆に共産党を追い立てる熱風となった。格差と汚職と少数民族弾圧は止まるところを知らない。今の中国を西側との協調路線に戻すことは容易ではなく、日本外交の英知が問われている。今日、アジアで先進工業国家として自由主義的秩序の創生に向けたリーダーシップを発揮できるのは、日本だけである。北東アジアで、米国が頼りにできる出城も日本だけだ。韓国は腰が定まらず、南半球の豪州は遠い。将来の超大国インドはまだ小さい。台湾有事をどう抑止するのか。尖閣をどう守るのか。それらは皆、日本の主権と安全に直接影響する。一番切羽詰まっているのは日本であり、日本自身の現実主義に立った戦略が求められている。共産党と人民解放軍の支配する中国と向き合う戦略的思考、歴史観の両者に根差した外交戦略、軍事戦略を構築する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
日の光と暁の藍
8
まず、感情的にならず冷静に議論する姿勢。そして、国の安全保障戦略を最前線で考えてきた実務家だったからこそ説得力のある議論。本書はそれらで一貫している。兼原氏の凄いなと思わせられるところは、経済活動あらゆることが安全保障戦略に繋がり、かつ、国際政治においても独善的にならず複眼的な視野を感じさせるところだ。東芝ココム事件や日米半導体協定など、経済の次元だけで考えていた日本と、安全保障上の脅威と認識し始めた米国。同盟国にこんなことしたら、しっぺ返しはそれは受けるよな、と。全ては国と国民を守るための経済安全保障。2026/03/11
Satoshi
6
◯あまり記憶に残っていないということはあまり参考になっていないのか。ウクライナで戦争が起こってから、真剣に考えるようになった。いざって時にアメリカは助けてくれないのではないか。事実、いじめっ子に注意はしても誰も止めに入らない。日本の軍事費は少なく、技術面でも民間や学者との連携は進んでないらしい。識者はみんな現状を知ることが大事という。でも、みんなが外務省や防衛省のような知識を得るのは不可能だし、政治家を選ぶのも論点が多岐に渡りすぎてわかんないし。中国は着々と準備をすすめているとのこと。2022/03/20
バルジ
4
元国家安全保障局次長である著者が歴史と著者の実体験を盛り込みつつ日本の対中戦略を論ずる。本書で特徴敵なのは元政府関係者であるも台湾有事を日本有事として捉え、法的・政策的な観点での提言を行っている点である。現役中にはおよそ考えられない大胆な提言を含み著者の危機意識の強さが窺える。また経済安全保障を論じた終章では日本学術会議への厳しい批判が展開されるとともに日本の経済安全保障政策の遅れが指摘される。日本はまず関係官庁が重要技術を洗い出しリスト化する所から始まったらしい。こうした政府内の小話も本書の面白さである2022/01/02
翔平
0
ここまであからさまに中国敵視、核活用などを必要だろうが政府筋が明言するのは尊敬 学術会議大嫌い2025/03/24
Lavi
0
★2022/06/08




