内容説明
想像と創造ができるための図書館を、みんなで協働して作ろう! 若い館長が、「人・もの・金」を確保して生き生きとしたサービスを提供するにはどうしたらいいのか、これまでの殻を打ち破る大胆な施策を提案して、利用者に身近な情報拠点作りを呼びかける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
12
これからの図書館のあり方を6章84項目にわたり提言している。渋谷ジュンク堂で開催されたトークイベント『大串夏身×岡本真×吉井潤「図書館のこれからをガチで語る」』で吉井さんの姿勢に感銘して買って帰り、一晩読み続けた。ちょうど1年前に大串先生から話があり、1ヶ月で資料を集め、3ヶ月で書きあげたとのこと。岡本氏がプラスの意味で「荒削りで若気の至り」と評していた。確かにその面はあるが、既にできること、すぐにできそうなことも多く、5年後に実施結果を聞きたい。今後このような若い図書館人の発言が増えることを期待する。2015/03/22
ちなみ
6
著者が29歳で館長になりどういった理想をもって現実に取り組んでいるのかを期待して読んでみたのだけれど、実際には理想が並びたてられているだけで現実味が足りなくて残念。何年後かでもこの著者の理想を現実に仕立て上げた図書館の成長記録が読めたらいいなと思う。2015/09/09
スターライト
5
タイトルから図書館長になるまでとなってからの自伝的な体験談かと思ったが、実際は提言集。実際に実践したことや、勤務する上で気づいたヒントなどを図書館の人・物・金・サービスに分けて細かく提案。まだ今年32歳なのに、幅広い知識を駆使したその提言には驚嘆。考えても見なかったことや、なんとなく図書館としては避けていた部分についてもズバッと直言しているので、すぐ使えるかどうかはともかく、充分検討材料に値する。複本や延滞については頭が痛い問題で、職員・利用者双方意見が分かれるので、難しい。図書館員必読の書。2015/11/05
海星梨
4
NDC攻略中に、図書館人の本でNDCを否定されてるとは。。。なんつー皮肉? 「であるである」うるさい文。クレーマー相手で人からロボットに対応変わったら余計ブチ切れられるだろ、ロボットのが殴られたら修理費嵩むわ、とかツッコミどころは多い。予約集中本を試し読み、続きが気になるなら編集社や大型書店参与で売り出すアイデアはなるほどと思う。でも、大規模書店にしか人気本が配本されない現状では実現ビミョーな気が。まぁ、これを叩き台に、図書館員もそうでない人も「こういう図書館がいい!」と夢と希望を語るのがいいよね。2024/07/17
あさみ
4
返却期限が迫っていたので流し読み。タイトルから著者の体験談や奮闘記を期待して読んだけど、理想の図書館について論じた本でした。新しい図書館サービスの提案からスタッフの服装にまで事細かく言及、淡々とテキストのようにまとめられている。29歳で図書館長になるってどんなのか、聞きたかったな~2015/05/10