内容説明
他人を思い通りに操ろうとする人、それをマニピュレーターという。うわべはいい人である場合が多く、他人の不安や弱みを操ることに長けている。本書では具体例を挙げながら、その精神構造を分析し、見抜き方や対処法などについて解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
135
事件にもなった、ママ友から支配を受け、実子を餓死させた母親の例を筆頭に、医師として関わった実例をあげて説明。案外、私達の暮らしにも、人からの影響は大なり小なりあって、知らず知らず支配したりされたり、ではないかとも思う。しかし、悪意ある支配は理不尽で、例の時点で気分が悪くなる。話しにならないので、関わらないことだが、暮らし上、そうも言ってられない場合も。とにかく、マニピュレーター、人を思い通りに操ろうとする人から好かれる必要はない、の毅然とした姿勢、気持ちを持つこと。この人、変?の自身の直感もぜひ大切に!2022/05/01
パトラッシュ
109
人間関係で他者から影響を受けるのは珍しくないが、そこに相手を支配しようとする悪意が潜んでいるとは普通の人なら考えもしない。まして巧みに心を制御され、支配されていると思いもしない状況に置かれては。そんなマニピュレーターとされる人びとは実は被害者意識が強く自己保身に長け、己の利益のために他を貶めようと望む支配欲求の塊であることを証明していく。一方で被支配者側も、思考停止のアイヒマン的側面を指摘する。コミュニケーション能力の低い者には生きづらい社会でどうすれば独立を保てるか、国家間の関係にも通じるものを感じた。2022/05/22
kei302
61
あの人と話すと、何でこんなにモヤモヤした気分が続くのか。マニピュレーターとの遭遇でした。離れて数年、再び現れました。ターゲットにされないように気をつけています。この本を読むと、どうやら私は目をつけられるタイプではないみたいです。組織に分断を生じさせ、内側から腐っていった集団を知っているので、用心用心です。2022/05/29
とよぽん
61
精神科医として多くの患者さんを診てきた片田先生。タイトルに惹かれて読んでみた。マニピュレーターという言葉を初めて知り、驚いた。いい人のふりをして自分の思い通りに人を支配する・・・怖い。そして「サイコパス」、「ゲミュートローゼ」とのつながりも最終章で述べられ、あぁ、世の中にはこんな人も一定数いて最近増加傾向にあるんだと思った。対処法は、マニピュレーターにとって「面倒くさい人」になること! 自分で確かめる、音声や文字で証拠を残す、逃げるが勝ちだ。決して戦ってはいけない相手である。2022/03/11
りんご
39
「闇祓」の副読本としておすすめいただきました。まったくぴったり、あつらえたような副読本です(違う)。誰しも他人が自分の言う事聞いてくれたら嬉しいですもんね。しっかり整理されてこの本になってますが、渦中にいるときはコントロールされてしまいそうだな。あともう少し子供が小さいときは、私、結構説教が長いタイプでした。あれは子供達を支配したかったんではないかな?マニピュレーターは立場が下のものに対して行動する。うーむ。「ゲミュートローゼ」って単語を初めて目にしましたが、やはりドイツ語はかっちょええのう。2023/04/10
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