筑摩選書<br> 暴走するポピュリズム

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筑摩選書
暴走するポピュリズム

  • 著者名:有馬晋作【著者】
  • 価格 ¥1,716(本体¥1,560)
  • 筑摩書房(2021/12発売)
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  • ISBN:9784480017352

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内容説明

世界的に長い歴史と波を持つ運動であるポピュリズムは、いかにして日本に現れたのか。世界のポピュリズムの流れとの比較から、1990年代の「改革派首長」(橋本大二郎、北川正恭、田中康夫ら)や小泉改革などに現代日本のポピュリズムの淵源を求め、「橋下劇場」「小池劇場」と呼ばれる「劇場型政治家」が地方政治に現れた政治力学を分析。今後日本でも国政レベルでポピュリズム政党が台頭する可能性があるのか、そうなった場合の危険性や対処法をリベラル・デモクラシー擁護の観点から幅広く論じる。

目次

まえがき
序章 ポピュリズムとは何か
1 日本政治でのポピュリズム現象
2 学問的な「ポピュリズム」定義
3 海外と日本のポピュリズム
4 ポピュリズムへの警鐘──デモクラシー論からの視点
Ⅰ 日本のポピュリズム
第1章 平成のポピュリズム現象
1 平成三〇年間の政治経済状況
2 九〇年代の改革派首長
3 小泉劇場──日本初の本格的なポピュリズム政権
4 ポピュリズム的首長の登場
第2章 橋下劇場
1 橋下大阪府政・市政を振り返る
2 橋下劇場はポピュリズムか?
3 橋下なき「維新」の伸長
第3章 小池劇場
1 小池都政一年と劇場型政治の展開
2 劇場型首長としての小池知事
3 二〇一七年衆院選にみるポピュリズム的側面
4 小池都政の全体像──その政策からみる
5 新型コロナウイルス対策と都知事選
第4章 ポピュリズムを生み出す日本政治の仕組み
1 ポピュリズムを生む地方自治の仕組み
2 ポピュリズムを生む自治体議会の特色
3 ポピュリズムを生む国政の仕組み
4 安倍政権と二〇一九年参院選──ポピュリズム政党の登場
5 主要政党とポピュリズム政党の特色──右派・左派とは?
6 日本政治の全体像──得票率からの分析
7 新型コロナウイルスとポピュリズム台頭の可能性
Ⅱ 世界のポピュリズム
第5章 世界のポピュリズム
1 ポピュリズムの源流と南米ポピュリズム──南米での独裁の登場
2 米国・欧州のポピュリズムの歴史──一九八〇~二〇一〇年頃
3 トランプ大統領登場の衝撃──暴走するポピュリズム
4 近年の欧州全域に広がるポピュリズムの特色
5 ポピュリズムの三つの波と日本・欧州の比較
6 新型コロナウイルスとポピュリズム
第6章 欧州ポピュリズム政党の台頭要因と未然防止策
1 英仏独でのポピュリズム政党の台頭
2 欧州諸国でのポピュリズム台頭の要因
3 ポピュリズム台頭の未然防止策
Ⅲ ポピュリズムへどう立ち向かうか
第7章 日本でのポピュリズム台頭の可能性と防止策
1 日本でポピュリズムが台頭しにくい要因
2 日本でのポピュリズム台頭の可能性──需要と供給から考える
3 日本でのポピュリズム台頭の未然防止策
4 ポピュリズム政党への対応策──政権与党を脅かす時
第8章 ポピュリズム政党が政権を取った時の対応策
1 悪しきポピュリストとは?
2 独裁を防ぐ方策
3 民主主義崩壊を防ぐ「暗黙のルール」
4 日本の民主主義を守る基本的方策
終章 リベラル・デモクラシーの危機
1 民主主義の歴史──崩壊と拡大・発展
2 リベラル・デモクラシーの意義と危機
3 権威主義の伸長
4 新型コロナウイルスと民主主義
参考文献
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

5
暴走するのはポピュリズムなのか?既存システムに問題はないのか?ポピュリズムとは「大衆迎合的な無責任な政治」の意味であり、中間搾取を貪るエリート等の外敵への対抗を旗印に、独裁的な振る舞いを可能とするポピュリストの台頭により政治的混乱を危惧する文脈で使用される言葉である。トランプを筆頭に世界中で広まっていると実感はある。しかし正当な民主主義プロセスを通じて得られた結果だと謙虚に受け止める必要があると思う。本当に問題なのは何か。印象論で否定せず、民衆の投票行動の根幹にあるものを冷静に捉え直す必要があるのでは?2021/10/10

青雲空

3
ポピュリズム研究の一環で読んだ

Go Extreme

2
ポピュリズムとは何か:日本政治でのポピュリズム現象 学問的な定義 ポピュリズムへの警鐘ーデモクラシー論からの視点 日本のポピュリズム:平成のポピュリズム現象 橋下劇場 小池劇場 ポピュリズムを生み出す日本政治の仕組み 世界のポピュリズム:世界のポピュリズム 欧州ポピュリズム政党の台頭要因と未然防止策 ポピュリズムへどう立ち向かうか:日本でのポピュリズム台頭の可能性と防止策 ポピュリズム政党が政権を取った時の対応策 リベラル・デモクラシーの危機:民主主義の歴史 権威主義の伸長 新型コロナウィルスと民主主義2021/10/23

だるちゃん

0
とても勉強になった。★日本では国政より地方首長にポピュリストが多い。なぜか? 背景には、地方政治の、大統領制にも似た「二元代表制」がある(vs 国政の議院内閣制)。地方首長と、議会議員、それぞれ別々に直接選挙によって選ぶから、突然、人気重視の首長が(議会多数派とは関係なく)選ばれる可能性がある。さらに、その首長の取り巻き政党を形成し(cf. 維新、減税日本、都ファ...)議会議員にも選ばれ始めると、二元代表制の理想であるチェック&バランス自体が壊れる。2024/11/21

いけだのどん

0
著者の専門が日本の地方自治論ということもあるのか、日本の特に地方におけるポピュリズム、例えば橋本劇場、小池劇場などをまず挙げている。海外の例は他の人の主張等を引用する形で取り上げる。まとめが、今後日本でも国政レベルでのポピュリズム政党が台頭するのか、そうならないような防止策やそうなってしまったときの対応策などを論じてまとめている。ポピュリズムについて考えるときの基礎テキスト的な本かもしれない。惜しむらくは本書は21年夏に出たのだが、21年秋の衆議院選の結果が反映されていれば、どう論じただろうか。 2022/03/03

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