創元SF文庫<br> 未踏の蒼穹

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創元SF文庫
未踏の蒼穹

  • ISBN:9784488663285

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内容説明

金星文明は、かつて栄華を誇りながら絶滅した文明が存在する惑星、地球(テラ)の大規模な探査計画を進めていた。テラ人の文明は宇宙空間に進出するほどの科学的発展を遂げながら、なぜ滅んだのか。金星とテラの生命の類似点と相違点はなぜ生まれたのか。そして、月(ルナ)のファーサイドで見つかった謎の巨大施設と、そこに遺されていたテラ人が持つはずのない科学技術の痕跡は、何を意味するのか……探査隊の一員としてテラに派遣されたカイアル・リーンは、テラ文明が遺した数々の謎に挑む。巨匠が円熟期に放ったもうひとつの『星を継ぐもの』ついに邦訳!/解説=大野万紀

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

114
ホーガンの旧作『断絶への後悔』では、遠い宇宙で機械により生み育てられた新人類による異形の文明が描かれる。彼らが過去を忘れて数万年後の地球を訪れた設定なら、『星を継ぐもの』のガニメアンにようになったか。著者は地球人と精神的に近い金星人を出すことで生活や内部対立を描き、新たな世界の構築を図ったようだ。しかし金星人の地球探検隊で起こるドラマは、どこかで読んだ感じのする展開になってしまった。結末も何となく予想した通りで、初期作品的な心躍る楽しさはない。トンデモ理論で構わないから、胸のすく面白いSFが読みたかった。2022/03/31

ひさか

30
2007年7月刊のEchoes of an Alien Skyを翻訳して2022年1月創元SF文庫刊。金星人たちが失われた地球文明の謎を解明するお話。登場人物が多く、読み疲れします。最後の謎解きまでなんとか到達できました。疲れた~。2022/04/24

だまし売りNo

23
金星人の文明は地球の科学が分からなかったことも分かっている。それは地球人と金星人のスタンスの相違にある。地球人は自分達が正しいと思い込んでいる理論に証拠をねじ曲げてしまう傾向がある。この自らを欺く並外れた能力の説明は納得できる。日本の警察の自白強要の冤罪事件が典型である。 これに対して金星人の科学的態度は自分の願望や先入観を認めて、それを抑えることから始める。これは新鮮である。公正中立であろうとするのではなく、自分に願望や先入観があることを認めて、それを抑えることがポイントである。2022/03/19

まえぞう

19
星を継ぐもの三部作では、人間の持つ凶暴性が隠れたテーマのように感じましたが、本作では、人間の持つ競争本能が割と明確なテーマになっているように思います。ホーガンの構想力はもう少し長いものの方が生きるように感じました。2023/01/15

秋田健次郎

17
真相が割と早い段階で予想できちゃったのはあったけど、科学描写は流石の一言。冷静に考えるととんでも科学なんだけど、真に迫る科学実験とその実証のおかげで、事実に思えてくる。金星人の目線から地球人という存在への警鐘を鳴らしつつ、地球人の強さも描かれてて、作者の本当の意味でも人類愛を感じた。こういう視座はSFでしか描けない。「星を継ぐもの」との共通点が言及されがちだけど、示唆に富んだ内容からしても、本作の方が社会的な作品としての側面があるのかな、と思った。2023/11/28

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