トランス男性による トランスジェンダー男性学

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トランス男性による トランスジェンダー男性学

  • 著者名:周司あきら【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 大月書店(2021/12発売)
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  • ISBN:9784272350568

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内容説明

トランス男性から「男性学」への問題提起

トランス男性はどこにいるのか。移行後の実生活に根差して「男性」の範疇でトランス男性をとらえ直すとともに、これまでその存在がまったく想定されていない「男性学」に対して、当事者の視点から新たな見方を提起する意欲作。

★推薦★
田中俊之さん(男性学)

※本書は、大月書店刊『トランス男性による トランスジェンダー男性学』の電子書籍版です。

【著者】
周司あきら
獅子座。憧れの作家を追いかけて早稲田大学文学部へ。現在はホテルマンとして働きながら、別名義でLGBT 関連のWebメディアに文章寄稿中。

目次

第1章 トランス男性とは
第2章 既存の男性学と、トランス男性の不在
第3章 トランス男性の発掘
第4章 第一の切り口:フェミニズムに囚われるトランス男性
第5章 第二の切り口:トランス男性は男性学に潜在していたのか
第6章 第三の切り口:トランス男性の男性性を探して

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

16
従来の男性学がシスヘテロ男性を前提にした研究であったとして、トランス男性の立場から新たな男性学の方向性を模索した本。トランス男性は性別移行期を経験しているため、フェミニズムにより親和的な発想を取ることができるという。ミスジェンダリングで苦しむ過程は、従来の研究では描出されてこなかった。また、セクシュアリティについても言及されてこなかった。読み応えのある一冊だった。プライドマンスにぜひ。2025/06/17

K(日和)

9
私が生きる社会に、既に存在しているトランス男性たちについて、私はあまりに知らなすぎる。私は、男性優位で、差別の蔓延る、この社会をどうにかしたい。が、私はその「男性」というジェンダーを、果たしてどの程度の解像度で理解しているか?誰かを排除していないか?それを自問するには知識が必要だ。 本書は「トランス男性」×「男性学」をテーマにしています。トランス男性が「トランス男性」であることの固有性と、既に「男性」として男性の内部に存在していることがあるという事実、そしてトランス男性特有の思考について記述されています。2024/01/12

そら

6
トランス男性が「男性」として語られてこなかったという批判。当たり前の指摘が、こうして本で明言されていることが喜ばしい。同様に、これまで自然と「男性」から弾かれてきたような「マイノリティ男性」の解像度があがっていきそう。 シス男性のゲイに対する態度と、トランス男性が捉えているゲイ像がずいぶん違うようで面白い。トランス男性を「女性」の範疇でフェミニズムに組み込もうとしている人からしたら、男性特権を得るトランス男性とか、男性化で孤独になることへの言及は意外性があるだろうし、ぜひ読んでほしい。2022/06/25

Bevel

5
トランス男性は、フェミニズムにとどまることはできない。フェミニズムは女性として生きてきた経験に根差す社会運動だから。他方で、トランス男性の居場所は男性学のうちにも見当たらない。一番近いのは弱者男性論かもだけど、どこか違和感が残る。それなら新しい言説を作るしかないという感じ。孤独だから新しくやろうというのは「男性的」だなって思った。性的な象徴(胸やペニス)に対する距離感があるという感じが伝わってきたので、経済や社会に溶け込む存在から表面的なものを引き算した、抽象的な男性性の方に向かっていくのかなとも思った。2022/03/08

Ayana

4
必読。わたしは何も知らなかったんやなぁと思いました。女の私にとっては、女性から男性になって周囲の対応が変わったという話は、なかなか衝撃的でした。女性差別はされている側も気付いてないことが多いのだな、と。フェミニズムとは離れざるを得ないFtMの苦悩もはじめて知りました。2022/12/11

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