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内容説明
泥臭いと言われつつ岩石にのめり込んで70年の著者とともにたどる岩石学の歴史.岩石の源は水かマグマか,この論争から出発した地味な学問は,プロ・アマチュアを問わず大勢の研究者に育てられ,やがて地球史や生物進化の謎の解明にも大きな役割を果たした.そしていまや月の探査に活躍するまでをエピソードとともに描く.
目次
はじめに┴第1章 水成論の師を超えて火成論へ┴鉱物学の華麗な登場┴ヴェルナーの体系的な地球生成発展史┴フランス革命とフランス地質学の発展┴エジンバラのハトン┴層序学の父 独学のスミス┴保守的な地質学者ライエルの斉一説┴第2章 火山から噴き出す岩石┴ローマ神話の鍛冶屋の神様┴火成岩とマグマ┴偏光顕微鏡の登場とドイツの黄金時代┴火成岩のもとになるマグマの結晶分化作用┴巨人ボーエンと実験岩石学事始め┴ボーエン以後の火成岩成因論の展開┴玄武岩質マグマの発生の高温高圧実験┴安山岩質マグマの発生と混合┴第3章 マグマが地下で固結した岩石┴マグマ論者と変成論者┴花崗岩成因論と同位体┴花崗岩の分類と成因論の展開┴一連の火山岩と深成岩の見事な複合岩体┴オフィオライトの成因┴斜長岩の種類┴マントルでじわりとできるカーボナタイト┴マントルを急上昇するキンバーライト┴月の岩石学事始め┴第4章 堆積岩や火成岩を変える変成作用┴いつでもできる片麻岩┴広域変成作用の主役は熱か動力か?┴スイス学派の折中説┴累進変成作用を解明した独学のバロー┴北欧ノルウェーの巨人ゴルトシュミット┴北欧フィンランドの巨人エスコラ┴変成過程で物質は動くのか?┴戦中の海賊版と戦後の高温高圧岩石学┴第5章 日本における変成作用の研究史┴戦前の変成作用の研究史 小藤文次郎から小林貞一へ┴戦後の変成作用の研究史 小島丈兒から都城秋穂へ┴おわりに┴参考文献
感想・レビュー
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1484h