岩波科学ライブラリー<br> 岩石はどうしてできたか

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岩波科学ライブラリー
岩石はどうしてできたか

  • 著者名:諏訪兼位
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩波書店(2021/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296694

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内容説明

泥臭いと言われつつ岩石にのめり込んで70年の著者とともにたどる岩石学の歴史.岩石の源は水かマグマか,この論争から出発した地味な学問は,プロ・アマチュアを問わず大勢の研究者に育てられ,やがて地球史や生物進化の謎の解明にも大きな役割を果たした.そしていまや月の探査に活躍するまでをエピソードとともに描く.

目次

はじめに┴第1章 水成論の師を超えて火成論へ┴鉱物学の華麗な登場┴ヴェルナーの体系的な地球生成発展史┴フランス革命とフランス地質学の発展┴エジンバラのハトン┴層序学の父 独学のスミス┴保守的な地質学者ライエルの斉一説┴第2章 火山から噴き出す岩石┴ローマ神話の鍛冶屋の神様┴火成岩とマグマ┴偏光顕微鏡の登場とドイツの黄金時代┴火成岩のもとになるマグマの結晶分化作用┴巨人ボーエンと実験岩石学事始め┴ボーエン以後の火成岩成因論の展開┴玄武岩質マグマの発生の高温高圧実験┴安山岩質マグマの発生と混合┴第3章 マグマが地下で固結した岩石┴マグマ論者と変成論者┴花崗岩成因論と同位体┴花崗岩の分類と成因論の展開┴一連の火山岩と深成岩の見事な複合岩体┴オフィオライトの成因┴斜長岩の種類┴マントルでじわりとできるカーボナタイト┴マントルを急上昇するキンバーライト┴月の岩石学事始め┴第4章 堆積岩や火成岩を変える変成作用┴いつでもできる片麻岩┴広域変成作用の主役は熱か動力か?┴スイス学派の折中説┴累進変成作用を解明した独学のバロー┴北欧ノルウェーの巨人ゴルトシュミット┴北欧フィンランドの巨人エスコラ┴変成過程で物質は動くのか?┴戦中の海賊版と戦後の高温高圧岩石学┴第5章 日本における変成作用の研究史┴戦前の変成作用の研究史 小藤文次郎から小林貞一へ┴戦後の変成作用の研究史 小島丈兒から都城秋穂へ┴おわりに┴参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

16
岩石の研究の歴史はどう進んできたかを描いた本。基本的な知識が欠けてることもあり、ちょっと…、いやかなり読みづらかった。研究者たちを著者が描いた似顔絵で紹介していて、愛があふれてるのはわかるんだけど…。大戦下のドイツで、当時の最先端の岩石についての著作が空襲で全て焼け落ちてしまい、個人で買っていた学生のものを元に海賊版として日本で発行した話が心に残った。もう少し知識をつけてから再読したい。2018/03/01

プル

9
岩石×歴史、似顔絵の本。著者は書く事が苦手でフィールド中心の方かな。歴史の大事さが伝わって来ないのが残念。2018/03/30

mft

3
タイトルと内容が合っていない。ほぼ岩石学史。講義のレジュメを読まされているのかな、という感覚だった。水成論vs火成論みたいな単純な構図は現実の岩石学史と合っていない、ぐらいの説明はまだ良かったが、その後の誰それがこういう説を唱えた、の羅列は現在の正統説を示すでもなく(生き残った説を紹介しているのかも知れないが)さすがに単調すぎた2022/11/21

takao

1
☆歴史的視点をベースにした岩石学の本らしい 2018/08/04

1484h

1
岩石というより、岩石”学”はどうしてできたかといった内容。岩石学の歴史の本。2018/02/10

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