内容説明
一年は四季で分けられ、四季はさらに二十四節気に分けられます。身近なところでは立春や立夏。ひとつの季節をこまかく区切ることで、日本人は季節の移り変わりを敏感に感じ取ってきました。
そんな二十四節気に合わせ、各季節に咲く花の写真で綴る本書。季節の案内人として、歌人・俵万智さんを迎えました。各節気のはじまりを飾る短歌とエッセイは、なにげない日常の花の話や、私もそう、と共感できることが綴られています。折々の代表花をはじめ、花店や街で目にする、季節を映す花の写真は約300点を収録。また、SNSなどで使いたい美しい季節のことばを216点集めました。
ほかにも、花のいわれ、その季節の風習など、花にまつわる読み物もふんだんに。各季節の代表的な花の扱い方についても丁寧に紹介しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
42
「二十四節気」は春夏秋冬をさらに6つにわけた季節の区分。中国から日本にもたらされ、暮らしのこよみとして彩りを与えてくれる。雑誌『花時間』が特別編集した本書はオールカラー。どの頁にも立春から大寒まで季節に咲き誇る花達で溢れる。様々な器に工夫を凝らし、華やかに可憐にアレンジメントされて、美しい花の「二十四節気」になっていた。俵万智さんの短歌とエッセイが、季節の花に心温まる物語を添える。花の品種は丁寧に説明され、21種の桜や20種の椿の紹介もある。野山に咲く「都忘れ」「二輪草」「苧環」等も載せられていて嬉しい。2023/12/15
さばずし2487398
41
うっかり電子版の白黒で読んでしまった。当たり前だが季節ごとの花の写真が美しく、結構詳しく盛りだくさん載っていたので、もう一度ちゃんとカラー版を読もう。俵氏の短歌はいつ読んでも自由で心にふんわりと来る。こんな書き方をしても良いんだと思うがいざ自分がやろうとするとできない。「散華」という言葉に対して、花びらが旅立つのは人生を枝に例えていたからだと今更ながらに気づく。『散るという飛翔のかたち花びらはふと微笑んで枝を離れる』そう言えば源氏物語にも源氏が最愛の女性を亡くし「今は喪の色に咲け」と詠んでいた。2024/03/23
あや
24
買って積んでいた本をやっと読む。体調がよろしくなかったので字が大きい本が私には優しかった。二十四節気に合わせたお花の写真と俵万智さんの短歌とエッセイのコラボ。美しいお花の写真に癒されました。暦や季語もわかるので俳句を詠まれる方にもおすすめしたい。花時間のインスタをフォローしてしまいました。元気の出ない時お花のお写真見ると癒されますね。2024/05/13
まぁみ
23
金曜日のあさイチに俵万智さんが出演するという事で、何か読もう!と思い立ち、本棚の最上段を見ると…おお!本書と目が合った♪二十四節気を知ってから画集やこよみをよく買います。一番最近のものが本書。二年前の発売日に購入しました。立春から大寒まで(24首)と四季(4首)を万智さんの短歌とエッセイで案内スタートです。四季の花々の艶やかな写真たちと彩る言葉の数々が幸せな時間を与えてくれる「花の歳時記」。癒されて知識も得るられる…花好きにはたまらない一冊です♪とにかく綺麗ですよぉ!2023/05/25
あや
21
再読。短歌と俳句のネタが尽きた時の花こよみ。秋分の次に来るのは寒露である。秋は好きな季節。なにしろ自分が生まれた季節なので。野紺菊が寒露のページに咲いている。そろそろ衣替えをしてもいいと今日の天気予報で気象予報士さんが告げていらっしゃいました。季節の変わり目。皆様ご自愛下さい。道のべのお花を愛しつつスマホのカメラロールに秋のお花が増えてゆく今日この頃です。2024/10/06
-
- 電子書籍
- 上書きされる愛~彼は誰かに奪われる~【…