幻冬舎新書<br> 阪神・四番の条件 タイガースはなぜ優勝できないのか

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幻冬舎新書
阪神・四番の条件 タイガースはなぜ優勝できないのか

  • 著者名:掛布雅之【著】
  • 価格 ¥898(本体¥817)
  • 幻冬舎(2021/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344986428

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内容説明

1985年、バース・掛布・岡田の強力打線が原動力となり、初の日本一となった阪神タイガース。しかし、これを最後に頂点の座から遠ざかり、2006年以降はリーグ優勝もない。この長い不振は、「ミスター・タイガース」と呼ばれた藤村、田淵、掛布に続く「不動の四番」が現れないことに一因がある。一方の巨人は大補強を行いながらも、四番は原、松井、阿部、岡本ら生え抜き中心だ。なぜ阪神では四番が育たないのか? 自身の経験や歴代強打者との比較、ライバル巨人との関係性を通して四番打者について論じるとともに、タイガース復活への道標を示す。

【もくじ】
第1章 なぜ優勝できなかったのか
●阪神とヤクルトの明暗を分けた打線
●サンズ失速の原因
●佐藤輝明を二軍に落とす必要はあったのか
●幻となったスアレスのMVP
●磨きがかかった走塁、課題は守備力
●四番・大山悠輔に期待すること
●名門復活に「不動の四番の育成」は不可欠 ほか

第2章 四番打者とは何か
●エースと四番のライバル対決……村山VS長嶋/江夏VS王
●江川卓のウイニングショット
●失われた「打たれる美学」
●「四番・掛布」のまま引退したかった
●1985年の日本一と「四番の犠牲」
●セ・リーグ四番は岡本・村上・鈴木に合格点
●中西太・村上宗隆の2年目を比較する ほか

第3章 ミスター・タイガースの条件
●ミスター・タイガースの系譜……藤村富美男/村山実/田淵幸一
●ミスター・タイガースの条件
1・孤高に耐えうる精神力を持っていること
2・タイトルを複数回獲得していること
3・試合に出続けていること
4・相手チームの四番とエースからリスペクトされること
5・チームリーダーとして優勝を経験していること
●阪神タイガースの歴代ベストナイン
●ひとりに強くなれ
●悔いなく辞めるために ほか

第4章 ライバル巨人とタイガース
●江川とのトレードで入団した小林繁さんの言葉
●巨人は本当にライバルなのか
●1986年、連覇を逃した責任
●チームの巨人、個の阪神
●阪神ドラフト上位の打者は育っているか
●巨人・岡本和真が体現する新たな四番打者像
●阪神・大山悠輔が四番を打つ意味 ほか

第5章 佐藤輝明は「5代目ミスター・タイガース」になれるか
●傑出した修正力と対応力
●グリップを下げ、小指をかけてレベルに振れる
●強烈だった「四番初試合満塁弾」と「1試合3発」
●6回・3打席目にホームランが集中する理由
●大谷翔平が強化した「押し込む力」
●三振を減らして「四球+安打=200」をめざせ
●バースのように三冠王を獲れる ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

55
阪神に黄金期がないのは、球界を代表する様な生え抜きの強打者が歴史上少ないからだろうな。その可能性が今あるのは大山、佐藤。そして清原、松井、鈴木誠也、村上、岡本みたいに高校からプロ入りし長く活躍出来る4番打者が理想。掛布さんの様に。これから可能性あるのは井上かな。じっくり我慢して使ってほしい。大山、佐藤、井上の和製クリーンアップを夢見て。2022/01/29

katoyann

19
阪神タイガースのレジェンドOBによる4番打者の理想像について論じた本。著者自身も含めた歴代4番打者の逸話も交えながら、現在の阪神の打線について分析している。 甲子園は浜風があるためホームランが出にくい球場である。自身はキャリアハイが48本と3回の本塁打王に輝いている。コツは浜風を利用して、打球にスピンをかけることにあったらしい。 現在に目を転じると大山悠輔の活躍が目覚ましいが、ヤクルトの村上や巨人の岡本のようなタイプではない。ただ、4番は強振することが求められるので、その模範となる活躍が期待されている。2023/08/08

ぜんこう

18
掛布さん、誰にたいしても愛情持ってるのわかるから読んでいて気持ちいい。それにしても「ミスター」と称されると重圧半端ないのね。負も自分で背負わないといけないんやね。 佐藤輝明も近い将来ミスター・タイガースになってや〜。その前に大山もな〜。2022/06/21

ドリル

18
★★★2022/02/24

マッちゃま

18
かつての「ミスタータイガース」と呼ばれた掛布氏から見た阪神 四番の条件を語る本。若き掛布さんが見てきた先代の四番打者を、苦悩してきた自身の事を、そして今の四番を、さらに未来の四番を語ってくれております。他球団のファンからすれば相手チームの四番バッターとはピンチでは迎えたくない打者で、ここ一番に豪打をカッ飛ばす嫌なバッターである程、憎き相手であると共に尊敬する野球選手。四番の活躍なくしてチームの優勝は見えてきません。今年も面白いペナントレースとなるように、巨人ファンからも阪神の今後を楽しみにしておりますよ。2022/01/19

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