ワニブックスPLUS新書 「家飲みビール」はなぜ美味しくなったのか？ - コテコテ文系も学べる日本発の『最先端技術』 -

著者名：坂田薫【著】

ワニブックス（2021/12発売）

• ISBN：9784847066672

内容説明

家飲みビール、コロナワクチン、原子力電池、銅マスク、細胞シート、第５のがん治療、宇宙エレベーター、電動車……身近なニュースから化学のリテラシー、高めませんか!?

オンライン学習サービス『スタディサプリ』や、大手予備校で化学を担当する人気講師が教える日本の最先端の“化学力”！


「仕事終わりのビールはうまい！……というセリフを、居酒屋ではなく家で言うのが当たり前になったコロナ禍。
緊急事態宣言により飲食店は時短営業となり、いわゆる“家飲み”が仕事終わりの定番となりました。
そんな中、居酒屋で飲むからうまいはずだったビールが、家で飲んでも意外にうまいと感じた人も多かったのではないでしょうか。
実は、ビールの研究にも日本発の最先端技術が利用されているのです。
その技術とは、2013年に東京大学の藤田誠教授らによって開発された結晶スポンジ法なのです。
――本書ではこのようなあなたの生活の隠された“なぜ？”を化学の視点からわかりやすく解説！　明日から使えるうんちく満載です!!」（著者より）


【著者プロフィール】
坂田薫　（さかた・かおる）
化学講師／８bitNews「SCIENSE NEWS」担当。
オンライン学習サービス『スタディサプリ』や、大手予備校で化学を担当。
丁寧でわかりやすい本格的講義で、受講生からの人気も非常に高い実力派。
また、予備校だけでなく、ニュース番組のコメンテーターやネットニュース「SAKISIRU」で日本の最先端化学を扱い、わかりやすいと評判が高い。
主な著書に、『坂田薫のスタンダード化学』シリーズ（技術評論社）、『坂田薫の化学講義』シリーズ（文英堂）、『坂田薫の１冊読むだけで化学の基本＆解法が面白いほど身につく本』（KADOKAWA）などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[zoe]

化学と工業8月号の論説にこの新書を自身で紹介。科学嫌いを直したいという意気込みに、ついポチッと。17の科学の話題と研究者を紹介。技術開発では汗をかきながら実験を進めるマンパワーが必要だという研究者の言葉を引用。全くその通りなのですが、時代はお金を出す側の人たちが称賛されたり、物より数字の研究が流行ったり、実際の化学研究への研究者・技術者の流れは、どれだけなのだろうか。やっぱり産業の隆盛はその産業にどれだけ人がいるかにかかっている。著者は、講師の立場から化学を盛り上げようとしている。

2022/08/10

[古本虫がさまよう]

略歴だけでは、生年も出身大学も不明。帯に著者らしき人の写真がある。若い女性? ネットで見ると、４０代ではないかとの指摘も。東大卒でミス東大ではないかと。帯の写真はちょっと若い時のもの？物理赤点の人間からすると、スーパーウーマンに見えてくるが。コロナのワクチン開発問題や、「宇宙エレベーター」なども。化学や地学は、物理や生物よりはまだマシだったが……やはり、コテコテ文系も学べる日本発の「最先端技術」と言っても、僕のような低レベルにはまだ難しい？三次喫煙の問題を光触媒が解決する？といったあたりはまだ理解可能。

2022/02/22

[魚の骨]

作者の写真は黒メガネに長い髪のステレオタイプのリケジョではあるがこれだけの日本発の最先端技術を優しくまとめ上げるのは大変だったと思う、流石予備校講師、子供の好奇心に火をつけられるのはこういう人だと思った。図や絵はないが本書で興味を持ったら今はネットですぐ検索できるので便利である。特に大林組の宇宙エレベーターはYouTubeに分かりやすくて詳しい動画がある。こんなにすごいことを研究している人が日本には沢山いるのに日本政府と財務省は基礎研究を軽視して予算を減らしているのが不安でしかない。

2022/05/31