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内容説明
第二次世界大戦最中の1943年、カサブランカ会談において、アメリカ大統領ルーズベルトは日独伊に「無条件降伏」を突きつけた。いかなる妥協も許さないその要求は、連合国首脳をも驚かせ、枢軸国側は必死の抵抗を試みた。結果として戦争は長期化し、双方に多大な犠牲をもたらしたのだ――。「個々の戦闘で相手側の部隊などに無条件降伏を迫る事例は、これまでの戦争にもあったが、一国に対してそれを公然と要求したのは、第二次世界大戦がはじめてである。しかもそれによって、相手国を根本的に変革しようというのであるから、歴史上未曾有の出来事と言わねばならないだろう」なぜアメリカは無条件降伏に固執したのか? 前代未聞の過酷な要求は、どのような契機で生まれ、従来の戦争観をいかに変えたのか? 戦争に対するアメリカの潜在意識をあらためて問いなおす意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
○それまでになかった概念の無条件降伏の影響が書かれています。ルーズベルトの頑なな信念が連合国を含む現地の軍や日独民衆に多大な犠牲を強いたことが瑠々説明されています。私はそれは副次的影響であり、直接的には日独の施政者が自らの身の安全を優先したことが影響したと感じます。アイゼンハワーへの辛口な評価も印象に残りました。2024/03/27
エリク
21
勝者の一人勝ちという概念は、WWⅡ以前は大規模戦争においてあり得なかった。でも、それを持ち出してきたのが、ルーズベルト大統領だという事かな? 多数の民衆が亡くなっていく中で、ここまでする必要があったのだろうかと思うと同時に、ここまでしないといけないほど、枢軸国側は巨大で思想が危なかったのだと思い知らされた。現代の科学発展に間接的に寄与したとはいえ、各国首脳には運やメディアも引き寄せてもっと簡便で利益の大きい結果を出してほしかったと未来の部外者目線から感じた。2020/08/05
ピオリーヌ
6
吉田一彦『無条件降伏は戦争をどう変えたか』読了。WW2をはじめ、今まで近代戦には触れてこなかったが、興味を大いに持たせてくれる一冊。
兵衛介
2
★5。戦争終結が遅れ、膨大な犠牲者を産んだ理由。極めて重要なことを指摘している。2011/10/16
pluton
1
この本のタイトルは『ルーズベルトが初期に持ちだした無条件降伏という考え方が第二次大戦全体にどういう影響を与えたか』とするべきだろう。長過ぎるか。 太平洋戦争の話ではないので日本の話はあまり出てこないし、アメリカが日本の無条件降伏に味をしめてその後どのような戦争や作戦行動を展開したかについては少し触れるだけにとどまる。 自分を含めた日本人(とアメリカ人!)の多数があの大戦の影響で戦争が「政治的な目的を達成するための手段」じゃなくて「相手を完全に屈服させる」ことになってることにこの本を読んで気付かされる。2015/10/25




