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内容説明
日本社会にワークシェアリングは根づくのか。今日、「時短」や「出向」といった旧来の回避策ではもはや通用せず、雇用維持の新たな仕組みづくりが不可避の緊急課題となっている。人材確保を重視する企業は、職場や働き方そのものを見直し、早くも新たなモデルを導入し始めた。いかに生産性を維持し、雇用を増やすことができるのか。さらに単なる欧米型ではなく、日本モデルを創出できるのか。本書は、ワークシェアリングを「緊急避難型」「中高年対策型」「雇用創出型」「多様就業促進型」の4つのタイプに分け、最新の企業実例やアンケート調査などから日本が目指すべきワークシェアリングのモデルを探る。さらに「ファミリーフレンドリー」という、自分と家族の生活を配慮した、多様な働き方を実現する職場作りを提案。キャリアパスの構築、人材を保持する分担方式と順送り方式、そして「短時間正社員」など、これからの低成長時代に適した働き方を展望する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
1
日本でもワークシェアリングは根付くのか。取り入れた企業にとってのメリットとデメリットは何だったか。それらを実際の企業の結果をもとにして議論している。2010/02/05
もりけい
0
この本が出版されたのは2002年です。 今でこそ景気後退で雇用維持についてワークシェアリングの話が出てきた感じがしますが、ずっと前からこのような考え方があったのですね。 またワークシェアリングといっても4つのタイプがあり、いまこのような経済状況で求められているのはいったいどの類型なのか考える上で勉強になりました。また正社員と非正社員の間に中間形態を形成する考え方や短時間正社員というのは いまの問題を解決するかもしれないといい刺激になりました。2009/02/15