角川新書<br> 忠臣蔵入門 映像で読み解く物語の魅力

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角川新書
忠臣蔵入門 映像で読み解く物語の魅力

  • 著者名:春日太一【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2021/12発売)
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  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040824055

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内容説明

浄瑠璃や歌舞伎にはじまり、1910年の映画化以降、何度も何度も作られ続ける『忠臣蔵』。実は時代によってその描かれかたは変化している。忠臣蔵の歴史を読み解けば、日本映像の歴史と、作品に投影された世相が見えてくる。物語の見所、監督、俳優、名作ほか、これ一冊で『忠臣蔵』のすべてがわかる!

【目次】
はじめに
第一章 「忠臣蔵」概論
 A 6つの見せ場/B 三大キャラクター/C 愛された理由/D 作り手側の事情
第二章 忠臣蔵は世につれ
 1 江戸時代=庶民たちの反逆
 2 国家のために利用される「忠君」
 3 「義士」から「浪士」へ~『赤穂浪士』
 4 GHQの禁令と戦後の「忠臣蔵」~『赤穂城』
 5 東映の「赤穂浪士」
 6 大河ドラマ『赤穂浪士』
 7 悪役を主役に!~『元禄太平記』
 8 悩める大石~『峠の群像』
 9 ドロドロの人間模様~『元禄繚乱』
 10 TBS三部作
 11 「決算! 忠臣蔵」
第三章 キャラクター名鑑
 A 四十七士/B 脱落者/C スターのための脇役/D 吉良方のスターたち/E 女性たち
第四章 オールスター忠臣蔵の系譜
 A 戦前編/B 東映三部作/C 松竹、大映、東宝の動向/D その後の二本/E テレビの動向
第五章 外伝の魅力
 A 外伝名作五選/B 後日談
おわりに
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

56
日本人の定番娯楽演目「忠臣蔵」。活動写真草創期から最新のテレビ作品に至るまでのあらゆる忠臣蔵関連作品を網羅し、それぞれの時代背景と共に、内容の重心の変遷、描き方、出演者のバランスなどから、その時代の忠臣蔵の受け止め方を読み解いていく。史実としての赤穂浪士の討ち入り事件ではなく、あくまで虚構としての「忠臣蔵」のあり方について論述されているが、それだけにどの時代にも共通のメンタリティと異なる要素が浮かび上がり楽しい。見たことのある作品も数多いがまた見てみたくなる。2022/02/18

ヒデキ

47
個人的に大好きな「忠臣蔵」ですが、 なかなか新作ができない背景を 描いてくれていました。 映画会社、メディアのパワーの衰えというか 日本の景気の衰えが、大きなお金がかかる 作品を作れなくなっている状況を描いてくれていました。 次は、どんな形に忠臣蔵を見れるのか 楽しみと心配を感じてしまいました。 時代劇、見たいなあ~2021/12/27

kei-zu

29
TBSラジオで著者が行った忠臣蔵の解説は楽しめました。本書は一冊を使ってこれまでの映像作品を紹介。 私の子ども時代はドリフのコントや「ルパン三世」でも忠臣蔵が取り上げられており、断片的な知識はあるものの、物語を通して見たことはありません。 唯一見た「忠臣蔵もの」がキアヌ・リーブスの「47RONIN」なのですが、そういえば展開が自由すぎる同作は、本書に紹介がありませんでした(^0^;)2022/07/26

みこ

25
映像作品としての忠臣蔵の歴史。もう少し当時の世相がこういう風に反映されたという感じの解説も入るかなと思ったが、その辺も極力排されエンターテインメントとしての忠臣蔵開設で徹底されている。そろそろ本気の忠臣蔵作品が見たくなってきた。2022/02/05

ようはん

22
かつては時代劇の花形であった忠臣蔵が作られなくなったのは価値観の変化というよりは単純に大掛かりなセットを作る金が無くなったというなんとも世知辛い話。映画やテレビで放映された歴代の忠臣蔵の紹介も充実しているが歴代の時代劇スターはもとより美空ひばりや郷ひろみも出演した作品があったりとオールスター時代劇というのが分かる。2021/12/28

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