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内容説明
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日本の感染症対策は柴三郎の時代から!
小学校の社会科の教科書にも載っている北里柴三郎。名前は聞いたことあるけれど、何がスゴイのかよく分からないって?
それもそのはず、柴三郎の功績は多岐にわたり、聞き慣れない専門用語も多いため、いまいちピンとこないのです。
彼の功績をあえてひと言で表すなら、細菌やウイルスなどの「目に見えない敵」と戦う武器を見つけたことです。ときは明治時代。病気の原因がまだよく分かっておらず、細菌やウイルスの存在すらあまり知られていない時代でした。
そんな時代にあって、柴三郎は「破傷風」という厄介な病気の治療法を発明します。それまでの医学は病気の症状をやわらげるていどでしたが、柴三郎は原因そのものを取り除く画期的な治療法を見つけたのです。それが、こんにちも目にする「血清療法」です。血清療法はのちに改良されてワクチンになります。
この功績で、柴三郎は第1回ノーベル医学・生理学賞の最終選考まで残りました。
細菌という存在を熟知した柴三郎は、手洗いや消毒、マスクの着用など、さまざまな感染症対策を日本で広めます。それは、新型コロナウイルスに直面した私たちが、日々実践している対策に活かされているのです。
(底本 2021年12月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
85
図書館本。 コロナウイルスはここ最近10年ピッチで流行を繰り返す…。10年後にまたこの苦行が始まるのか…。それまでにさらなる医療技術ワクチンの開発が進んでいることを願う。 そしてコレラは昔、妖怪の仕業という迷信があったのか。今でいう反ワクチン反マスク系統のフェイクニュースみたいなものですね。医者が襲われるとか怖すぎる。 2022/10/05
プーチン
2
コロナ禍が終わった後での新千円札の顔登場。すごいタイミング。これも偶然ではなく、偉人の成せることか。 北里さんは野口英世の師匠だったのですね。若くして亡くなったら伝説になるが、偉業を成して天寿を全うすれば徳川家康も神の君になるし、北里柴三郎も歴史に名を刻む。2023/12/17
むらさき
1
②ひとりよみ。新しいお札の人。2023/11/07
サイファ
1
安全衛生に携わる者として公衆衛生の師である長与専斎、北里柴三郎の話は面白かった。病気を治療するだけでなく、未然に防ぐための予防医学に重きを置いた功績は大きい。 来年の千円札が弟子から師匠に引き継がれるのも非常に興味深い。2023/10/15