内容説明
人口100万を超える巨大都市・江戸に暮らす人々は、どんなものを食べていた?
春は白魚、浅蜊、白酒、山菜、竹の子…
夏は茄子、鰹、鰻、鮎、カボチャ…
秋は松茸、鮭、鶉、里芋、梨…
冬は葱、蜜柑、寒天、鰯、山葵…
身分階層の違い、住む場所や気候風土の違いはあるものの、人々は季節の食材を、調理法や調味料などで工夫をこらし、大いに食べることを愉しんでいた!
『幕末単身赴任 下級武士の食日記』のロングセラーがあり、江戸の菓子や食の専門家として多くの時代劇ドラマ・漫画の考証に携わってきた著者ならではの、江戸の食・歳時記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんPAPA
11
著者の「下級武士の食日記」が借りられなかったので、こちらを読んでみることに。本文中で紀州藩氏坂井伴史郎が度々登場するので、この人が件の食日記の主人公かと想像する。こういった雑学列挙方式の本は資料的価値はあるのかもしれないが、「この年になるまで知らんかった!」とか「そう来るか?スゲェ~!!」と云う発見や感動が少ないのが難点ではある。しかし、萵苣(レタス)がキク科とは知らんかった。結球してトウが立って開花するのでキャベツと同じアブラナ科と思い込んでいた。まだまだ修行が足りません・・・。2022/09/14
END
9
レタスって江戸時代からあったんだー!鶴も食べれるなんて知らなかった。今の料理の基になったものや郷土料理として残ってるものも多いので、それ以外はそこまで珍しいとは思わなかったかも。紀州和歌山藩の酒井伴四郎が多く出てきたけど、有名な人なのか?2022/02/26
ゆう
1
食文化を通じて江戸の情景を知る一冊。 現代を生きるわれわれが普段何気なくスーパーで買って食べている野菜や魚が、どういった経緯でこの関東の地に根付いていったのか、どのように調理し食べていたのか知るのは楽しい。 たびたび紀州和歌山藩の下級武士・酒井伴四郎の日記ネタも出てくるので、著者の過去作である『幕末単身赴任 下級武士の食日記』 を先に読んでおくことをおすすめしたい。 いつか江戸を舞台に作品を作りたいと考えているので、この本は資料としても役立つと踏んでいる。2024/03/29
陸
0
知らないことがいっぱいだし、おいしそうなものもいっぱい。料理法も書いてあるから気になる。テーマの食べ物の歴史についても書かれるから、江戸よりもっと古いころの話もあって面白い。牛と豚が食べられていたことに驚いた。2023/12/24
こやじ
0
江戸時代はいろんなものを売り歩く商売があったんですね。家の近くにまで来てくれるから、便利だったんだろうと思う。2022/02/04