内容説明
源頼朝と後白河法皇。中世の幕を開けたふたりの真実
平家、義仲や義経は京を制圧しながらも敗れ、頼朝は遠く東国で幕府を樹立できた。頼朝が獲得した正当性とは。
鎌倉幕府成立論の名著。
源頼朝が幕府を樹立するためには、幾多の謎がある。挙兵直後に惨敗しながら、なぜ次々と武士が結集したのか。
平家の追討軍に勝利しても、なぜ三年半も鎌倉を動かなかったのか。源義仲は京を制圧しながらなぜ敗れたのか。
弟義経はなぜ逐われたのか。頼朝にとって後白河上皇はどのような存在なのか――。
鎌倉幕府成立論に新たな地平を拓いた名著。
解説・三田武繁
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nagoyan
11
優。本書は、最初、1990年に平凡社選書として、次いで2013年にちくま学芸文庫から刊行されたものが、文春学藝ライブラリーとして再刊されたもの。解説の三田が言うように文章は明晰、事実をして語らしめる手法は、確かに名探偵の手つきに似ている。本書では「朝廷再建運動」の語は使われないが、その趣旨は既に明らかになっている。なぜ、反平家運動が盛り上がったのか。なぜ、木曽義仲や義経は失敗したのか。その答えがここにある。頼朝の草創は、偏に後白河院の侍大将であろうとする頼朝の姿勢によって導かれていた。2022/01/12
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