ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

  • 著者名:スティーヴン・ケイヴ【著】/柴田裕之【訳】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296000524

ファイル: /

内容説明


「今年も一歳、年を取った。自分は何歳まで生きられるのだろう」
――限りある人生をより豊かに生きるために、
ケンブリッジ大学の人気哲学者と旅立つ“知の冒険
「死にたくない」
「長生きしたい」
これは、人間だけが抱く特別な感情です。

---

なぜ人類は、驚異的なスピードで発展をとげてきたのか。
文化・芸術から医学や遺伝子工学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。

---

コロナ禍のもたらした「生命の危機」―
それを原動力に、我々は、驚異的なスピードでのワクチン開発・医学の進歩を実現しています。
人類の進歩の裏側には、いつも、「死にたくない」「長生きしたい」という願望がありました。

古代エジプト時代から今に至るまで、
人類は何を恐れ、何を原動力として
科学技術や都市、文明を進めてきたのか。

イギリスの人気哲学者がひもとく、
「不死」への本能的な願望と
人類の知の進化の物語。

目次

第1章 美女、来る――不死に向かって伸びる四つの道
第1部「生き残り」シナリオーStaying Alive―
第2章「万里の長城」の究極目標――文明と不老不死の霊薬
第3章 科学vs死神――ノーベル賞学者を虜にした不老不死のビタミン療法
第2部「蘇り」シナリオーResurrection―
第4章 イエス・キリストの復活と食人――蘇りの台頭
第5章 フランケンシュタイン――現代の蘇生者
第3部「霊魂」シナリオーSoul―
第6章 ベアトリーチェの微笑み――天国・楽園をめぐる問題点
第7章 「生まれ変わり」と「科学」――霊魂の消失
第4部「遺産(レガシー)」シナリオーLegacy-
第8章 不朽の名声――「心の中で生き続ける」の不死性と欺瞞
第9章 遺伝という不滅――DNA,都市、生態系、ガイア、そして宇宙へ
第10章 生命の「深淵」を覗いた男――死の必然性と知恵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

29
 不死願望が人類の歴史、文明を創ってきた、として、不死願望の4類型を検討していく。とても面白かった。しかも実に平易でわかりやすい。結びは大事だけど、割とありきたりになってしまったかな。それでも、読むべき一冊ですね。2022/01/23

ta_chanko

24
不老不死は人類の夢。永遠のテーマ。これを実現するために、文明が発展してきたと言っても過言ではない。歴史上、生き残り(始皇帝)・蘇り(初期キリスト教)・霊魂(仏教やキリスト教)・遺産(アレキサンダー)の4つのシナリオが語られてきたが、どれも永遠の命を実現するものではないことが、科学の進歩により明らかになっている。そんな中でいかに生きるか。「もし明日死ぬとしても後悔しないように、だが、もし死なないとしてもやはり後悔しないように生きる」2022/04/18

はじめさん

17
不死。人類の夢。1.肉体の不老不死(始皇帝) 2.蘇生(キリスト)3.魂(神曲、転生)4.遺産(死後も残る名声)そして提示される5番目の道。/ SFやファンタジー好きなら、避けては通れない、謎の永遠の美青年や、殺しても死なないクリーチャー。もっとも世界各地の神話伝承でその手が語られない話はないといってもいい。我々もまた、強大な都市国家、付随する病院なんかで死を一時的に見えないように過ごしているが、何者もその運命からは逃れられない。いかにして人類は死を克服せんとしてきたのか。ノーライフキング・いとうせいこう2022/04/08

はやたろう

14
あー難しかった。哲学難しい。哲学は、すべての学問の行きつくところ、宗教も。医学、科学、宇宙その先に哲学がある。本書では不死を「生き残り」、「蘇り」、「霊魂」、「遺産」の4つのシナリオで考察しているが、解決できる説はない。死は誰も知らないし、恐れるものでなく、受け入れるものだと。最後に一生は本のようだと。う~ん、難しくて理解できない。2023/01/05

エジー@中小企業診断士

11
私たちの本性は「永遠の命」を求める。文明=宗教の源泉、哲学の起源、都市の創造、芸術の背後にある衝動はその成果である。不死の達成を目指すシナリオは四つの基本形態しかない。生き残り、蘇り、霊魂、遺産(レガシー)だ。蘇りシナリオにおける重複ケース、コピーケースの考察は全脳エミュレーションが技術的に達成されても意識の連続性含め、それは「私」ではないことを指摘する。死のパラドックスとは死は不可避かつ信じ難い(想像できない)こと。結論は四つの不死のシナリオは幻想である。最後に五つ目の「知恵のシナリオ」を提示している。2025/07/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19001027
  • ご注意事項

最近チェックした商品