共に社会を生きる人間 - 社会の哲学と倫理学

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共に社会を生きる人間 - 社会の哲学と倫理学

  • 著者名:中山康雄
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 勁草書房(2021/12発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326154760

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内容説明

自由意志に従って行為選択をする主体が、社会組織を構築し、規範体系を共有して集団的行為を行う。本書ではこのように人間と社会を論理学的に精確に分析できるモデルを提示。社会の哲学と倫理学にまたがる実践哲学の系譜を振り返った上で、〈よく生きる〉ことが〈共によく生きる〉ことを目指すことで実現されるという考えを提案する。

目次

まえがき

I 実践哲学史粗描

第一章 古代ギリシャの倫理思想
 1 ソクラテスの挑戦
 2 プラトンの倫理思想
 3 アリストテレスの倫理思想
 4 古代ギリシャの倫理思想に関する考察

第二章 近世の社会契約説
 1 ホッブズの倫理社会思想
 2 ロックの倫理社会思想
 3 ルソーの倫理社会思想
 4 社会契約説に関する考察

第三章 近代倫理思想
 1 感情倫理学
 2 功利主義
 3 カントの実践哲学
 4 近代倫理思想に関する考察

第四章 実存主義と共同的主体の倫理学
 1 実存主義の誕生
 2 二〇世紀の実存主義
 3 共同的実存
 4 和辻哲郎の倫理学
 5 実存主義的アプローチに関する考察

第五章 現代哲学とその周辺
 1 フロイトの自我論
 2 共同存在の生物学的基盤
 3 行為主体のモデルとしての二重システム論
 4 現代的人間像に関する考察
 5 最近の倫理学の動向

II 行為と社会と規範と自由

第六章 行為主体のモデル
 1 行為主体の心の構造──〈信念・欲求・義務〉論理学の提案
 2 〈信念・欲求・義務〉論理学の特性
 3 行為主体と自由意志
 4 行為主体の存在論
 5 社会的規範と宗教

第七章 行為主体の動的モデルとゲーム
 1 行為主体の動的モデル
 2 行為主体の動的モデルを用いたゲームの記述
 3 チームゲームの分析
 4 言語行為の分析
 5 言語ゲームと行為主体

第八章 行為主体にとっての情報の顕在化
 1 行為主体のジレンマ
 2 顕在化の論理的分析
 3 行為主体の心の記述
 4 選択と自己形成

第九章 社会的事実と社会組織
 1 規範体系と社会的事実
 2 集団的行為と規範体系
 3 社会組織の成立
 4 国家の構造
 5 サールの社会存在論との比較

第十章 共生の実践哲学
 1 共生の意味と実践
 2 共生と実存
 3 共生と内部からの視点
 4 共生による持続
 5 規範倫理学と共生の実践哲学


あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

感想・レビュー

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実践哲学史粗描: 古代ギリシャの倫理思想 近世の社会契約説 近代倫理思想 実存主義と共同的主体の倫理学 現代哲学とその周辺 行為と社会と規範と自由: 行為主体のモデル 行為主体の動的モデルとゲーム 行為主体にとっての情報の顕在化 社会的事実と社会組織 共生の実践哲学2021/07/26

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