講談社学術文庫<br> 自然真営道

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講談社学術文庫
自然真営道

  • ISBN:9784065265130

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内容説明

上に立つ者の驕りが、世の乱れを生む!
階級社会批判・エコロジー思想の先駆と称される、江戸時代の比類なき思想家による諫言の書。

江戸中期、封建社会の低層たる農民の生活を根拠としながら、独特の時代批判をものした安藤昌益。万物の根本原理を説く「大序」、孔子ら聖人の作為を暴く「私法儒書巻」、記紀の誤りを糺す「私法神書巻」、階級社会を批判し、理想社会への道標を示す「法世物語巻」「真道哲論巻」――主著のエッセンスを通して明らかになる、「土の思想家」昌益の核心。

野口武彦氏による詳細な解説に加え、管啓次郎氏によるエッセイも収録!

 * * *

[本書の内容]
○エッセイ 昌益の道、土の道 管啓次郎
○自然真営道 安藤昌益
・大序
・私法儒書巻(抄)
・私法神書巻(抄)
・法世物語巻(抄)
・真道哲論巻(抄)
○解説 土の思想家 安藤昌益 野口武彦
○年譜

目次

○エッセイ 昌益の道、土の道 管啓次郎
○自然真営道 安藤昌益
・大序
・私法儒書巻(抄)
・私法神書巻(抄)
・法世物語巻(抄)
・真道哲論巻(抄)
○解説 土の思想家 安藤昌益 野口武彦
○年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

58
13日に読了…通読…した…。 「階級社会批判・エコロジー思想の先駆と称される、江戸時代の比類なき思想家による諫言の書」というもので、若いころに読んでおきたかったが読み残した数多くの江戸時代の思想家の書の一冊。2023/05/13

いとう・しんご

9
編訳者の野口武彦氏の解説によると18世紀に八戸で町医者として活躍する傍ら執筆した後、忘却され、20世紀初めに農本共産主義の先駆者として再発見された安藤昌益。自給自足的な暮らしをしない者はすべて盗人、と繰り返し主張する本。まぁ、気持ちは分るけど、「道」を「満ち」の転訛とするなどの牽強付会やら曲解が多くて正直、読んでて辛かった。熊沢蕃山の現実的な思想を期待した自分は間違いでした。2023/01/10

ぴのこ

3
解説が素晴らしい。 著者の思考パターンと何が欠けているのかを明確に記されている。解説文が哲学で、読者がどう考えればよいかを導いている。 本文には循環思考が随所に見受けられる。 安藤氏のカルト思考といえばそれで終わりだが、当時の飢饉や農民の苦しみを考慮すれば批判的に読むだけでは何も生まれない。 思想は過激であるが、牛肉を食べて環境を破壊し、格差も生み出している現代人にはカンフル剤となる。 2022/01/17

Go Extreme

2
エッセイ 昌益の道、土の道 管啓次郎 自然真営道 安藤昌益 大序 ・私法儒書巻(抄) 道家および仙人 道可道および虚無の大道 名可名および無名 玄のまた玄 三は万物を生ずおよび数論 有物論および天.地.人 自然妙行論 ・法世物語巻(抄) 諸鳥会合して法世を論ず ・真道哲論巻(抄) 私法盗乱の世に在りながら自然活真の世に契う論 解説 土の思想家 安藤昌益  封建体制への批判 さまざまな再評価 その不明な生涯 『自然真営道』の全貌 昌益の自然哲学 昌益の人間観道と自然 天道と人道2022/01/19

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