内容説明
119番通報アリ。
傷病者を救助せよ!
念願の救急隊入りを果たした赤倉舞子は、
数少ない女性隊員として奮闘する日々を送っていた――。
“市民のヒーロー”救急隊のリアルがわかる新感覚小説。
救急隊員の仕事が学べる「現場解説」付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Comit
42
同僚おすすめ本~救急隊の活動内容を紹介しながら、消防の中での救急の立ち位置を描いた本。救急隊の一日の流れなど、わかりやすく説明されており読みやすい。現場での苦労や一様にはいかない救急事案など、現代社会が抱える諸問題に触れながら展開されている。私自身、現役の救命士なので、内容としては頷けるものが多く、また初心にかえるような思いで読んだ。若手の救急隊員や、これから救命士を目指す方へ読んで欲しい一冊。『訓練でできないことは、現場ではできない』まさにその通り✨2022/09/05
海燕
5
救急隊員として現場に出ていた元消防士で、現在は研究者である著者による、小説仕立ての「救急の仕事」入門書。消防の世界を実体験している人なので、安心して読める内容だし、文章も落ち着いていて読みやすい。高齢化社会の進展により、救急を取り巻く環境は今後益々厳しさを増していく。救急搬送件数は増加し、受入先の医療機関がなかなか決まらないとか、適正でない救急車利用もある。救急患者は男女半々といったところだが、救急救命士はまだ圧倒的な男性社会。現場の活動を考えると、もっと女性救命士の活躍が拡大することを期待したい。2021/11/13