あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT

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あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT

  • ISBN:9784910519005

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内容説明

コロナ後の世界、MMT(現代貨幣理論)を採り入れた日本経済を描いた、まったく新しい経済SF小説です!

いつまでも続くデフレ。
そしてそれに追い打ちをかけるかのようなコロナ禍。
果たしてこれまで日本の経済政策というのは正しかったのか?
MMTに根差した正しい財政出動が行われていたら、
各地で甚大な被害を起こしている異常気象へのインフラ整備、
そしてコロナ禍の際に逼迫した医療機関も、
もっと有効に機能していたのではないか……。
この国の未来を憂い、希望を見出すためにこの小説を書きました。
まだ遅くはありません。
今、私たちの手の上には二つの未来があります。
───黒野伸一(著者)!

【著者】
黒野伸一
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

中野剛志
評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。二〇〇〇年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。〇一年に同大学院にて優等修士号、〇五年に博士号を取得。論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。著書は『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)、『目からウロコが落

目次

序章 二〇四〇年
第一章 遠雷
第二章 煽動
第三章 覚醒
終章 二〇四三年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よんよん

57
60代になった詠美と同世代の自分が見てきた出来事が歴史を振り返るように書いてあり、今後どうなるか安心より不安が多いのに気付いた。コロナ感染がこれほど蔓延するとは思わなかった。コロナが収まり景気は回復するのだろうか。黒野さんが書いているような強力な政治家がリーダーシップを発揮して、住みやすい日本が実現すればいいが。‘歴史は繰り返される’2021/05/02

きあら

22
SFを交えてバブル以降の日本を描きつつ、今のままの財政政策を続けた日本の2040年とそうでない場合の2043年の日本。MMTは緊縮財政よりはマシと思うけど、疑問の多い理論。コロナ対応や昨今の政治スキャンダル(といわれているもの)も自分とは意見が異なるが、物語としては楽しめた。2021/04/19

belalugosi6997

11
500頁近い大作。小説は年間1〜2冊の私にとっては貴重な栄養補給である。序盤は安物の三文芝居。しかし、あるキーワードをきっかけに物語は起伏の激しい急展開を魅せる。悪夢のような現実は、まんざら夢ではない。夢から覚めるためには正しいか貨幣観が必須である。「政治家のレベルの低さは国民のレベルの低さを映す鏡である。」これには恐れ入ったぐうの音も出ない。終盤もやはりあるキーワードをきっかけに伏線を回収することになる。次世代の者に向かって「どうだ!」と胸を張って言える世の中にしてあげたかった、面目ない。ベスト著書2021/06/19

りょう

6
あの黒野さんが、本気で経済小説を書いています。そして、さすがに読ませるエンタメ性もばっちり!まさにコロナの渦中にいるなかで、(延期されたオリンピックが本のなかでは中止になっているのは違うけど、って中止になると考えるよな)、この国の未来を描く力作!2021/07/21

MioCastello

5
バブル崩壊とその後の金融危機のどさくさの中でいかに外資がうまく立ち回ったかといかに政治家と官僚達が間違った舵取りをしたのかがよく理解できる。問題は日本がいまだに当時の間違いに気づかず軌道修正出来ていない事だ。このままでは小説で描かれたディストピアが現実となってしまう。緊縮財政論者はコロナ禍でさえ借金を次世代に残していいのかというロジックを用いるが、国を衰退させ夢も希望もない暗い日本を次世代に背負わせる事こそ罪ではないだろうか。2021/12/31

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