内容説明
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ジェンダーやセクシュアリティの規範性やカテゴリーの境界線を問い直す概念としての「クィア」は、LGBTブームのはるか以前から、映画文化を通じて日本に流入し、その地平を広げてきた。
作品や表象のなかで、不可視化され、無視され、隠蔽されてきたものは何か。それらを「クィアなもの」としていかに再発見できるか。
あつかう地域や新旧問わず、幅広い作品を様々な方法論で論じた本書は、クィアとシネマをめぐる思考と実践のアーカイヴである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
6
『細雪』の話が読みたくて手にしました。 三女の雪子みたいな人って、今の時代なら性自認を表明しようがあるけれど、当時は苦しかっただろうなと思っていたので。 この本の「崩壊へと横辷りする世界」という章で、出雲まろうさんという方が、”谷崎自身も「最初から雪子のこの在り方について単純でないものを感じて」おり、したがって語り口としては雪子に「あまりスポットを当てないで、周囲に人々をめぐらせ背景を沈ませることなく、而も際立つやうに浮き上がらせたい」と話していた、と云う。” と書かれていて、やっぱりな〜と思いました。2025/08/17
代拿邁人☆
1
難しかったり、短すぎてよく分からない論考も多かったが、面白かった論考、知らなかった参考文献などを頼りにここから関心を広げていきたい。(個人的には後半の論考に面白いものが多かった。)2025/04/09
simple_person19
0
菅野優香 編著「クィア・シネマ・スタディーズ」 映画におけるクィア表象は時代背景や理論的理解とともに複雑化されていてそれをひとつひとつ慎重に紐解いていかないと、あやまった解釈になる恐れがのだと感じる。2025/06/08
STO
0
『パンドラの箱』『スクリーニング・アウト・ディスアビリティ』がすごい面白かった。2023/04/16
をとめ
0
図書館2022/07/18